
ジム経営は、これからさらに難しくなります。
フィットネス市場は拡大しています。
帝国データバンクによると、2024年度の国内フィットネス市場は約7,100億円に達する見込みで、主要大手15社の店舗数も約6,500店まで増加しました。10年前と比べると約2.3倍です。
一方で、損益が判明したフィットネス運営企業約80社のうち、黒字企業は48.8%。赤字企業は31.7%、減益企業は15.9%で、両者を合わせると47.6%が業績を悪化させています。市場は成長していても、利益を残せる企業と残せない企業の二極化が進んでいます。
企業の多角化事業としてジムへ参入する。
土地やテナントを活用するためにジムを開業する。
フランチャイズへ加盟し、新しい収益源をつくる。
こうした投資案件が増える一方、生活圏の中には、24時間ジム、低価格ジム、パーソナルジム、ピラティス、公共トレーニング施設などが並ぶようになりました。
利用者から見れば、選択肢が増えています。
オーナーから見れば、同じ商圏の中で限られた会員を奪い合う状態です。
しかも、建設費、人件費、電気代、マシンの導入費やメンテナンス費は上がっています。低価格ジムが増えたことで、会費を引き上げることも簡単ではありません。
ジムはもう、マシンを並べてオープンすれば会員が集まる事業ではありません。
だからこそ、開業前に考えなければならないことがあります。
このジムは、誰のどの時間を、自店で過ごしてもらうのか。
そして、
その時間を、利用者にとってどのような価値へ変えるのか。
ジム事業の方向性は、この問いによって決まります。
大手トレーニングジムが売っているのは、筋力トレーニングだけではない
大手トレーニングジムが広く利用されている理由を、単純に「安いから」「店舗数が多いから」と捉えるだけでは、本質を見誤ります。
利用者が運動するために必要だった時間や手間を減らしています。
利用者がジムの営業時間に生活を合わせるのではない。
仕事や家庭の予定を大きく変えなくても運動できる。
特別な準備をしなくても、生活の途中で立ち寄れる。
つまり、大手ジムが強く訴求しているのは、身体の変化だけではありません。
自分の時間を、自分の都合で使えること。
運動のために失う時間と手間を減らせること。
この時間価値が、入会する理由になっています。
筋肉がつく。
体重が減る。
健康になる。
これらは、ジムを利用した先にある結果です。
その前に利用者は、
「自分の生活に入れられるか」
「無理なく通えるか」
「この時間なら続けられそうか」
を判断しています。
トレーニングジム事業は、利用者の時間を獲得する事業である
すべての人が、同じ時間に、同じ目的でジムを利用しているわけではありません。
同じ会社員でも、求めている時間は異なります。
出勤前の30分で身体を動かしたい人。
仕事帰りの45分で、頭を切り替えたい人。
在宅勤務の昼休みに、運動不足を解消したい人。
休日に90分かけて、集中してトレーニングしたい人。
同じトレーニングマシンを置いても、それぞれが求める体験は違います。
子どもがいる家庭なら、また別の時間が見えてきます。
子どもの習い事を待っている時間。
親子で別々の運動をする時間。
送迎のために拘束されていた時間。
その時間を、子どもの運動と保護者の健康づくりに同時に使える施設があれば、単なるジムとは異なる価値になります。
シニア層を対象にする場合も、マシンの種類だけでは決まりません。
午前中に身体を動かす時間。
スタッフや地域の人と話す時間。
運動不足や身体機能の低下を意識し始めた人が、日常的に健康管理へ取り組む時間。
本格的なトレーニーであれば、
限られた60分で待たずに追い込める。
プレート交換やマシン移動に無駄がない。
短時間で集中状態へ入れる。
撮影、フォーム確認、記録まで一つの流れで行える。
という時間効率に価値を感じます。
ジムの企画では、年齢や性別だけでターゲットを分けるのでは足りません。
その人が、いつ、何の前後に来館し、どの程度の時間を使い、その時間をどう変えたいのか。
ここまで考えることで、初めてそのジムが売るべき体験が見えてきます。
| 想定する利用者 | 獲得する時間 | 提供する価値 | 空間に必要な条件 |
|---|---|---|---|
| 仕事帰りの会社員 | 帰宅前の30〜45分 | 短時間で仕事から運動へ切り替える | 迷わない動線、待ち時間の少ない構成、集中へ導く音と光 |
| 本格的なトレーニー | 集中的に鍛える60〜90分 | 無駄なく追い込み、記録と改善まで行う | ラック周辺の動作寸法、プレート動線、フォーム確認環境 |
| 子どもと保護者 | 習い事と送迎の時間 | 子どもと保護者が同じ時間を有効に使う | 見守り、音の分離、安全な動線、保護者の滞在環境 |
| 初心者 | 運動を始める最初の時間 | 不安なく最初の一歩を踏み出せる | 入りやすい入口、行動が分かる配置、相談しやすい距離 |
| シニア層 | 日中の生活時間 | 健康維持と地域との接点をつくる | 安全性、視認性、休憩、会話が生まれる距離 |
| パーソナル利用者 | 予約した限られた時間 | 指導、測定、記録、相談を一つの体験にする | 会話のしやすさ、プライバシー、撮影と説明の環境 |
重要なのは、これらすべてを一つの店舗へ詰め込むことではありません。
どの時間を主力商品にするのかを決めることです。
大手と同じ「安い・近い・24時間」だけでは勝ちにくい
大手ジムが提供している価格、店舗網、アプリ、運営システム、広告量を、地域の単独店舗が同じ規模で再現することは困難です。
24時間営業にすれば、利用者の価値が上がるわけではありません。
会費を下げれば、大手のトレーニングジムと同じ条件になるわけでもありません。
大手は、多数の店舗を利用できるネットワーク、アプリや会員管理システム、無人運営の仕組み、全国的な認知、継続的な広告投資まで含めて「便利さ」を成立させています。
地域のジムが同じ土俵で価格だけを下げると、売上を確保するために、より多くの会員が必要になります。
仮に月会費7,000円の場合、
100人で月額会費売上は70万円。
200人で140万円。
500人で350万円。
1,000人で700万円です。
ここから、家賃、人件費、光熱費、清掃費、広告費、マシンのリースや償却、メンテナンス費、保険、システム利用料、FCロイヤリティなどが発生します。
必要会員数は、面積、賃料、会費、有人・無人の運営方式によって変わります。
しかし、プレオープンや内覧会で100人、200人を獲得しただけでは、経営が安定したとは言えません。
入会後に退会する人もいます。
新規会員を毎月獲得しても、それと同じ人数が退会すれば、会員数は増えません。
広告費をかけて不足分を補充し続ける経営では、利益が残りにくくなります。
低価格や店舗網で大手に勝てないのであれば、地域のジムには別の答えが必要です。
利用者の時間を、どのように大手より濃い体験へ変えるのか。
ここが、地域型ジムや新規参入者の勝負になります。
集客で売るべきものは、マシンではなく「時間の使い方」である
ジムの広告では、導入マシン、営業時間、月会費、駐車場、シャワーなどが並びます。
もちろん、これらは必要な情報です。
しかし、それだけでは競合との違いが伝わりません。
同じようなマシンは他店にもあります。
24時間営業のジムも増えています。
価格も比較されます。
そこで必要になるのが、
このジムを利用すると、自分の時間がどう変わるのか。
という訴求です。
例えば、
「仕事帰りの45分で、身体と頭を完全に切り替える」
「子どもの習い事の時間を、親子の健康時間に変える」
「午前中の60分を、これからの身体を守る時間にする」
「待ち時間をなくし、60分で集中して追い込める」
「初心者が一人でも迷わず運動を始められる」
これらは単なるキャッチコピーではありません。
実際のサービスと空間によって、実現されなければならない約束です。
広告で「45分で集中できる」と伝えても、入館後にマシンを待ち、館内で迷い、着替えや移動に時間がかかれば、その価値は成立しません。
「初心者に優しい」と伝えても、入口から上級者の視線を強く感じ、マシンの使い方が分からず、スタッフへ話しかけにくければ、広告と体験が一致していません。
「トレーナーの指導力」を売っていても、BGMと反射音で説明が聞き取りにくく、フォームを見せる場所がなければ、その専門性は十分に伝わりません。
集客で伝える価値と、現地で得られる体験を一致させる。
これが、空間デザインの重要な役割です。
立地によって、獲得できる時間は変わる
立地は、単純な人通りや交通量だけで評価するものではありません。
その場所に、どのような人が、どの時間帯にいるのかを見る必要があります。
駅前であれば、出勤前や仕事帰りの時間を獲得できる可能性があります。
オフィス街であれば、昼休みや退勤後の短時間利用が考えられます。
住宅地であれば、主婦層、在宅勤務者、ファミリー、シニアなどの日常生活に入り込めます。
学校やスポーツ施設の周辺であれば、ジュニアトレーニングや保護者向けサービスを組み合わせられる可能性があります。
郊外のロードサイドで駐車場を確保できるなら、短時間利用だけでなく、家族利用や長時間滞在を想定できます。
同じジム業態を、異なる立地へそのまま当てはめても、同じ結果にはなりません。
立地によってターゲットが変わる。
ターゲットによって来館時間が変わる。
来館時間によって、必要なサービス、スタッフ、会費、空間が変わる。
物件選定は、広さと賃料だけを比較する作業ではありません。
その場所で、誰のどの時間を獲得できるかを判断する作業です。
FCのパッケージと、地域で売れる体験は同じではない
フランチャイズには、ブランド認知、運営ノウハウ、会員管理システム、マシン構成、広告支援などの強みがあります。
初めてジム事業へ参入するオーナーにとって、本部の仕組みは大きな価値を持ちます。
しかし、同じFCであっても、出店する地域と物件は異なります。
駅前か、住宅地か。
若い単身者が多いか、ファミリーが多いか。
高齢者が多いか、学生が多いか。
競合が低価格型なのか、本格トレーニング型なのか。
上下階や隣接区画に何があるのか。
本部の基本仕様は、ジムを運営するための土台になります。
一方、その地域で誰から選ばれるかは、現地の商圏と利用者の生活から考えなければなりません。
FCのブランドとして守るべき部分を残しながら、
- その立地で強くなるターゲット
- 地域で不足しているサービス
- 利用者が使いやすい時間帯
- 見学者へ伝えるべき価値
- 物件固有の音や振動の条件
- スタッフと会員の関係
を組み直す必要があります。
本部仕様を変えること自体が目的ではありません。
本部が持つ仕組みを、その地域で売れる体験へ変換することが重要です。
空間は、利用者の時間を短くも長くもする
同じ45分間でも、体感する価値は空間によって変わります。
入館してからロッカーや更衣室まで迷う。
使いたいマシンが空いているか分からない。
プレートを探す。
マシンの設定方法が分からない。
次に何をすればよいか迷う。
トレーナーへ質問するタイミングをつかめない。
これらはすべて、利用者の時間を消費します。
反対に、
入口から目的のエリアまで迷わず移動できる。
空き状況や次の行動が分かる。
プレートや備品を最短距離で扱える。
自分でフォームを確認できる。
必要なときにトレーナーへ相談できる。
短時間でもトレーニングを完了できたという実感がある。
という状態なら、同じ45分でも価値は高くなります。
空間デザインは、見た目を格好よくするだけではありません。
移動、待機、判断、準備に使われていた時間を減らし、トレーニングへ使える時間を増やすこと。
それも空間が生み出す価値です。
音響は、身体をトレーニングモードへ切り替える
ジムの音響は、BGMを大きく流すための設備ではありません。
音には、時間の境界をつくる役割があります。
仕事帰りに入館した人の意識を、日常からトレーニングへ切り替える。
ウォームアップからメイントレーニングへ、身体の状態を移行させる。
スタジオプログラムの進行を共有する。
運動後の興奮を落ち着かせ、退館へ導く。
同じ施設の中でも、時間とエリアによって必要な音は異なります。
フリーウェイトでは、集中と高揚感をつくる密度のある音。
有酸素運動では、一定のリズムを保ちやすい音。
スタジオでは、音楽の迫力と、インストラクターの声の明瞭さ。
パーソナルエリアでは、会話を妨げず、周囲に内容を意識させすぎない音。
受付では、施設の印象を伝えながら、見学者との説明を邪魔しない音量。
これらを施設全体で同じ音量、同じ音質にすると、ある場所では弱く、別の場所では大きすぎる状態が生まれます。
マシン音、プレート音、会話、BGMが反射して重なれば、長時間働くスタッフや利用者の疲労にもつながります。
必要なのは、エリアごとの音響ゾーニングです。
スピーカーの台数だけではなく、
- 音を届ける範囲
- スピーカーの向きと距離
- 音量の分布
- 低音の伝わり方
- トレーナーの声
- 壁や天井から返る反射音
- 隣接するエリアとの境界
- 時間帯による音の変化
を一体で考えます。
音響は設備ではありません。
利用者の限られた時間を、どのような心理状態で過ごしてもらうかを設計する要素です。
映像は、説明を待つ時間を減らし、価値を見せる
モニターや液晶といった映像設備には、利用者の時間を効率化する役割があります。
マシンの使い方を確認する。
正しいフォームを見る。
自分の動きを撮影し、比較する。
次のトレーニングを理解する。
無人時間帯でも必要な情報を得る。
スタッフを探し、説明を待たなくても、次の行動へ進める。
これは、特に初心者や半無人型ジムにとって重要です。
映像には、ジムの価値を伝える役割もあります。
どのようなトレーナーがいるのか。
どのような考え方で指導しているのか。
会員がどのような時間を過ごしているのか。
子ども向け、シニア向け、競技者向けなど、どのようなプログラムがあるのか。
見学者が入会後の自分を想像できれば、映像は営業ツールになります。
会員が自分の変化を確認できれば、映像は継続を支える記録になります。
映像は、広告を流すためだけの設備ではありません。
説明、指導、記録、訴求を一つにつなげ、利用者が自分の時間の価値を理解するための設計要素です。
照明は、時間帯と行動に合わせて空間の性格を変える
照明も、内装を格好よく見せるためだけのものではありません。
朝、昼、夜では、利用者の心理状態が違います。
出勤前の利用者には、身体を起こし、短時間で行動へ移れる環境が必要です。
仕事帰りの利用者には、職場から気持ちを切り替える環境が必要です。
夜間の無人時間には、安全性と見通しを確保しながら、周囲の視線を過度に意識させない環境が求められます。
フリーウェイトでは、身体の輪郭やフォームを確認できる陰影。
マシンエリアでは、操作部と足元を安全に確認できる明るさ。
スタジオでは、プログラムの進行と運動強度に合わせて変化する光。
受付では、初めて来た人が入りやすく、スタッフの存在が分かる明るさ。
ストレッチやクールダウンでは、運動後の緊張を下げる光。
暗い天井やライン照明を使用するだけでは、こうした体験は生まれません。
ベンチに寝たときに光源が直接目へ入る。
鏡に照明が映り込み、フォームを確認できない。
床に置かれたプレートが見えない。
マシンの重量表示を読めない。
これでは、演出が利用者の時間を奪っています。
光の強さ、方向、色温度、時間帯による変化を使い分けることで、同じ空間でも異なる行動を支えられます。
防音・防振は、予定した営業時間とサービスを守る
ジムでは、音楽だけでなく、ウェイトの落下、プレートの接触、トレッドミルの連続運転、スタジオの足踏みやジャンプなどが発生します。
これらの音や振動は、室内だけでなく、床、梁、柱、壁を通じて、上下階や隣接区画へ伝わります。
厚いゴムマットを敷けば、すべて解決するわけではありません。
建物構造、床のスパン、ウェイトの重量、落下高さ、マシンの位置、周辺用途、営業時間によって必要な対策は変わります。
24時間ジムとして集客したにもかかわらず、近隣からの苦情で深夜の利用を制限する。
フリーウェイトを強みとして広告したにもかかわらず、ウェイトの扱いを制限する。
スタジオプログラムを売りにしたにもかかわらず、音量を下げざるを得ない。
こうなれば、集客で約束した価値を提供できません。
防音・防振は、苦情を防ぐためだけの工事ではありません。
予定していた時間帯に、予定していたサービスを提供し続けるための事業条件です。
物件を契約し、マシン配置を決めた後では、対策の選択肢が限られます。
だからこそ、物件選定の段階から検討する必要があります。
ジムの集客は、広告だけでは完成しない
Web広告、SNS、チラシ、看板、プレオープン、入会キャンペーン。
これらは、ジムを知ってもらうために必要です。
しかし、広告だけで会員を定着させることはできません。
広告は、利用者へ約束します。
「短時間で利用できる」
「初心者でも始めやすい」
「本格的に鍛えられる」
「トレーナーから質の高い指導を受けられる」
「親子の時間を有効に使える」
空間と運営は、その約束を実証します。
見学者が店舗へ入り、広告で見た価値を実際に感じられれば、入会へつながります。
入会後も同じ価値を繰り返し得られれば、会費を支払い続ける理由になります。
その体験を人へ話したくなれば、口コミや紹介につながります。
集客を広告だけの問題にすると、入会者を増やすために広告費や値引きを投入し続けることになります。
必要なのは、
広告で伝える価値を、店舗で再現できること。
利用者が、その価値を短時間で理解できること。
スタッフが、同じ体験を運営の中で提供し続けられること。
です。
空間、音、映像、照明は、広告とは別のものではありません。
集客メッセージを、現地で体験できる形へ変えるものです。
HAGANEに依頼することで、集客が自動化されるわけではない
空間をつくるだけで、自動的に会員が集まるわけではありません。
立地、料金、広告、営業、スタッフ、サービス品質、運営体制も、ジム経営には必要です。
どれほど空間が優れていても、商圏とターゲットが合っていなければ、集客は難しくなります。
反対に、広告で会員を集めても、実際の体験が伴わなければ、値引きが終わった後に選ばれなくなります。
HAGANEが構築するのは、集客そのものではなく、集客で訴求できる勝てる要素です。
- 誰のどの時間を獲得するのか
- その時間をどのような価値へ変えるのか
- 見学時に何を感じてもらうのか
- どの体験に対して会費を支払ってもらうのか
- 音、映像、照明、動線をどう連動させるのか
- トレーナーの価値をどう見せるのか
- 広告で伝えた約束を店舗でどう実証するのか
これらを、空間として構築します。
例えば、「仕事帰りの45分で、完全に頭を切り替えられるジム」を事業の中心にするなら、
入口を通った瞬間に意識を切り替える音。
迷わずトレーニングへ入れる動線。
混雑時にも次の行動を選べるマシン構成。
短時間で集中状態へ導く照明。
説明を待たずにフォームを確認できる映像。
トレーナーが短い言葉で的確に指導できる音環境。
これらを一つの体験として設計します。
「子どもの習い事の時間を、家族の健康時間に変える施設」なら、
子どもが安全に運動できる場所。
保護者が同時にトレーニングできる場所。
互いの気配は分かるが、音が混ざりすぎない関係。
保護者が安心して見守れる視線。
送迎や待機を無駄に感じさせない動線。
という別の答えになります。
音響、映像、照明を導入すること自体が、HAGANEの価値ではありません。
事業者が売りたい時間価値を、利用者が実際に感じられる体験へ変換すること。
そこに、音と空間を同時に扱う意味があります。
ジムが売っているのは、利用者の時間の使い方である
ジム経営では、マシンの数や内装の印象が目につきます。
しかし、利用者が本当に判断しているのは、
この場所が自分の生活に入るか。
この時間を使う価値があるか。
同じ会費を支払うなら、ここへ来たいと思えるか。
ということです。
大手ジムは、24時間、近さ、低価格、準備の少なさによって、運動に必要な時間と手間を減らしました。
地域のジムや新規参入者が、同じ店舗網や価格で競争できないのであれば、別の時間価値をつくる必要があります。
短時間で深く集中できる。
親子の時間を同時に活用できる。
トレーナーとの関係によって、自分の変化を理解できる。
初心者でも、迷う時間や不安を減らせる。
地域の人が、健康のために集まる時間を持てる。
その価値を、立地、料金、サービス、スタッフ、空間、音、映像、照明まで一貫させる。
そこで初めて、広告で訴求できる理由が生まれます。
見学者に伝わります。
体験利用で実感されます。
会費を支払う理由になります。
ジム事業は、マシンを使う権利を販売するだけの事業ではありません。
誰の時間を、どのような価値へ変えるのか。
その答えを、実際に利用者が体験できる形へすることが、これからのジムの空間デザインです。
ジムの新設・FC出店・改装をご検討の方へ
新規事業、投資案件、フランチャイズ出店、既存店の改装、多店舗展開では、工事を始める前に検討すべきことがあります。
その地域で、誰のどの時間を獲得するのか。
競合店舗が提供できていない価値は何か。
その体験に対して、どの程度の会費を設定できるのか。
見学者へ、何をどの順番で見せるのか。
音、映像、照明、マシン、スタッフをどう連動させるのか。
予定する営業時間やサービスを、建物の音・振動条件で実現できるのか。
HAGANEは、音と空間から、ジムが利用者へ提供する時間価値をデザインします。
関西エリア(京都・大阪・滋賀・兵庫・奈良・和歌山)、東海エリア(三重・岐阜・愛知・静岡)を中心に、24時間ジム、パーソナルジム、フィットネス施設、トレーニングスタジオの空間デザインをご相談いただけます。