DIVERについて

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音を、空間から考える

DIVERは、自宅スタジオ、DTM制作室、オーディオルーム、楽器室、ボーカル録音室など、小さな音響空間のルームアコースティックを設計するチームです。

防音だけをする会社ではありません。
吸音材を売るためのブランドでもありません。
オーディオ機器をすすめるショップでもありません。

僕たちが考えているのは、音が空間の中でどう立ち上がり、どう返り、どう人に届くのか。
そして、その人が音の中へ深く入っていける条件を、空間としてどうつくるかです。


DIVERは、防音だけで音を完成させない

自宅スタジオで起きる、よくある違和感

  • スタジオモニターを置いているのに、音が判断しにくい
  • キックとベースが読めない
  • ボーカルが前に立たない
  • リバーブの奥行きが分からない
  • 音量を上げると、部屋の苦しさが先に届く
  • 防音したのに、室内の音が整わない
  • 吸音するとスッキリするが、音楽の力がなくなる

こうした問題は、機材だけでは解けないことがあります。

自宅スタジオでは、壁、床、天井、デスク、前壁、後壁、リスニングポイント、防音構造が、音の判断に強く影響します。

だからDIVERは、防音と音響を分けません。
音を止めることと、音が成立することを、同じ空間の中で考えます。


出発点は、小さな部屋で音が鳴りきらない違和感でした

DIVERの出発点には、音が部屋で鳴りきらないという違和感がありました。

スピーカーを替える。
アンプを替える。
設置を変える。
吸音材を試す。

それでも、どこかに違和感が残る。

音は良くなっているはずなのに、音楽が身体に届いてこない。
低音が重い。
音像が前へ出ない。
音量を上げると、音楽ではなく部屋が苦しくなる。

この違和感が、DIVERの始まりです。

音が出ていることと、音楽が鳴っていることは違います。
そして制作環境で言えば、音が鳴っていることと、音を判断できることも違います。


建築士として、壁の中まで見る

音の問題は、機材だけを見ていても解けないことがあります。

どのモニターを使うか。
どのインターフェースを使うか。
どのケーブルを使うか。

もちろん機材は大切です。

しかし、建築士として部屋を見ると、別の問題が見えてきます。

壁が近い。
天井が低い。
床が鳴っている。
低域が部屋寸法に引っ張られている。
側壁一次反射が早く耳へ戻っている。
デスク反射で前方像が平面的になっている。
防音によって、外へ逃げていた音のエネルギーが室内に残っている。

DIVERでは、スピーカー単体ではなく、スピーカーが鳴る空間を見ます。
楽器単体ではなく、楽器の響きが成立する空間を見ます。
声単体ではなく、声が録音されるまでの空間を見ます。

壁、床、天井、構造、防音、仕上げ、反射、低域、響き。
それらを切り離さず、建築として設計します。


音響デザイナーとして、反射と低域を読む

小さな部屋では、音の問題が近い距離で一気に起こります。

側壁が近い。
前壁が近い。
後壁にも下がれない。
床と天井も近い。
デスクも近い。
低域は部屋寸法の影響を受ける。

この条件では、広いスタジオや大きなホールの理想論を、そのまま持ち込んでも成立しないことがあります。

小さな部屋には、小さな部屋の設計があります。

まず直接音を成立させる。
側壁一次反射を整理する。
低域がどこで膨らみ、どこで抜けるかを見る。
リスニングポイントや演奏位置を決める。
吸音で処理する反射と、残す響きを分ける。
防音するなら、完成後の内寸と室内音響まで同時に考える。

小さな部屋だから諦めるのではありません。
小さな部屋の条件を読み、その中で音が成立する順番を組み立てます。


DIVERが設計するのは、静かな箱ではありません

DIVERは、防音を軽く見ていません。

必要な音量で作業できること。
外の騒音に邪魔されないこと。
家族や近隣への影響を抑えること。
長時間、安心して音を出せること。

これは自宅スタジオや楽器室にとって、とても大切な土台です。

ただし、防音だけで良い音響空間になるわけではありません。

防音すると、外へ逃げていた音のエネルギーが室内に残りやすくなります。
その結果、低域、初期反射、フラッター、こもり、聴き疲れがはっきり出ることがあります。

だから、防音と音響は分けられません。

DIVERが作りたいのは、静かなだけの部屋ではありません。

音を止める。
でも、響きは殺さない。
必要な音量で鳴らせる。
そして、その音の中に入っていける。

そのための空間を、建築として設計します。


KAIROSは、DIVERの問いから生まれた

小さな部屋では、反射が早く、強く、短い時間に密集して戻ってきます。

その反射を全部吸音すると、音はスッキリするかもしれません。
しかし、音楽の厚みや奥行き、音の中へ入っていくための余白まで失われることがあります。

一方で、そのまま返すと、定位がにじみ、前方像が潰れ、耳が疲れやすくなることがあります。

吸うだけでは届かない。
そのまま返しても濁る。
では、そのあいだをどう設計するのか。

そこから生まれたのが、KAIROSです。

KAIROSは、DIVERが狭小空間と向き合う中で生まれた音響モジュールです。
反射をただ消すのではなく、壁に張りついた音をもう一度、空間へ戻すための設計要素として扱います。

KAIROSは万能ではありません。
使う部屋もあれば、使わない部屋もあります。

大切なのは、KAIROSを置くことではありません。
その部屋で、どの響きを処理し、どの響きを残し、どんな音の成立を目指すのかです。


現地で、音と部屋を読む

小さな音響空間の問題は、図面だけでは判断しきれないことがあります。

部屋の寸法は分かる。
写真も見られる。
機材リストも分かる。

それでも、実際にどの音量で何が崩れるかは、現地で聴かないと見えないことがあります。

DIVERでは、必要に応じて現地で音を確認します。

低域がどこで膨らむか。
ボーカルが前に立つか。
側壁一次反射が強すぎないか。
デスク反射が前方像を潰していないか。
床や壁が鳴っていないか。
防音条件が必要な音量を支えられているか。
KAIROSが意味を持つ反射があるか。

これは、機材を売るためのデモではありません。

その部屋で何が起きているかを読み、どこまで配置で解けるのか、どこから建築・音響設計が必要なのかを判断するための確認です。


音が成立する場所をつくる

DIVERの目的は、単に良い音の部屋を作ることではありません。

音をつくる人が、自分の音を信じて判断できること。
音楽を聴く人が、音の中へ深く入っていけること。
楽器を弾く人が、響きの中に身体を預けられること。
声を録る人が、その声の距離や表情を確かめられること。

自宅スタジオでも、オーディオルームでも、楽器室でも、録音室でも、DIVERが見ているのは同じです。

その人にとって、音が成立する条件は何か。

それを、建築、音響、防音、素材、配置、響き、そして実際に鳴る音から考えます。

小さな部屋だから諦めるのではなく、
小さな部屋だからこそ、音が成立する順番を丁寧に組み立てる。

それが、DIVERのルームアコースティック設計です。


DIVERに相談できること

DIVERでは、自宅スタジオや小さな音響空間に関する相談を受けています。

新規スタジオ計画。
既存室の改善。
防音室の音響見直し。
スタジオモニター配置。
低域の問題。
初期反射の整理。
吸音バランス。
楽器室・ボーカル録音室の音響設計。
オーディオルームのルームアコースティック。
KAIROS導入。
現地での音響確認。

まだ具体的な工事が決まっていなくても構いません。

今の部屋で何が起きているのか分からない。
防音と音響のどちらから考えるべきか迷っている。
モニターを変えるべきか、部屋を整えるべきか判断できない。
吸音材を入れたのに、音が判断しやすくならない。
KAIROSが自分の部屋に意味を持つのか知りたい。

そういう段階から相談できます。

DIVERは、自宅スタジオのルームアコースティックを、建築から考えます。

音が成立する場所を、一緒に設計します。

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