
音の悩みを、図面にする
自宅スタジオや小さな音響空間の悩みは、最初から図面の中に見えているわけではありません。
「低音がわからない」
「音が前に出ない」
「防音したのに、室内の音が苦しい」
「ピアノや声が耳に近い」
「吸音したのに、気持ちよくならない」
「この部屋で本当に音が成立するのか分からない」
こうした違和感は、最初はまだ言葉の状態です。
DIVERの初期提案は、その悩みを空間として読み直すところから始まります。
どの面から音が返っているのか。
どの低域が支えになり、どこから濁りになっているのか。
どの反射を処理し、どの響きを残すべきなのか。
防音後に、室内でどんな音の詰まりが起きる可能性があるのか。
配置で解ける部分と、建築的に手を入れるべき部分はどこなのか。
それらを、音響図面と設計方針として整理します。
初期提案図面は、無料の営業資料ではありません。
悩みに対する、最初の設計回答です。
初期提案とは
DIVERの初期提案は、工事契約の前に行う設計提案です。
いきなり施工内容を決めるためのものではありません。
完成形を押しつけるためのものでもありません。
その部屋で何が起きていそうなのか。
何を優先して整えるべきなのか。
どの順番で音を成立させるべきなのか。
それを、初期段階で見える形にするためのプロセスです。
初期提案では、ヒアリング内容、図面、写真、機材配置、必要に応じた現地確認をもとに、音響図面と設計方針を作成します。
そのうえで、実施設計や施工、既存室の改善、KAIROS導入などへ進むかどうかを検討できます。
初期提案を受けたあと、必ず工事契約へ進む必要はありません。
まずは、その悩みを空間としてどう解くべきかを確認するための提案です。
無料相談との違い
無料相談では、まず現在の悩みや目的をお聞きします。
どんな部屋で、どんな音を出しているのか。
何に困っているのか。
防音が必要なのか。
音響改善なのか。
配置や使い方の問題なのか。
DIVERが空間として提案すべき内容があるのか。
この段階では、悩みの方向性を整理します。
一方、初期提案では、そこから一歩進んで、具体的な設計仮説をつくります。
どの面に手を入れるのか。
どの反射を処理するのか。
どの響きを残すのか。
低域をどこで読むのか。
防音と室内音響をどう両立させるのか。
KAIROSを使う場合、なぜその位置なのか。
使わない場合、なぜ使わないのか。
このような設計判断を含むため、初期提案図面は無料相談とは分けて扱っています。
初期提案で分かること

初期提案では、次のような内容を整理します。
どこに問題が起きていそうか
低域、初期反射、デスク反射、側壁、前壁、後壁、天井、床、防音構造、配置などをもとに、音の違和感がどこから起きている可能性があるかを読みます。
「低音がわからない」という悩みでも、低域が暴れているのか、抜けているのか、リスニング位置が影響しているのか、スピーカーと部屋の関係が影響しているのかで、設計判断は変わります。
「音が前に出ない」という悩みも、機材だけの問題とは限りません。
直接音、デスク反射、側壁一次反射、前壁距離、後方の返り方などを含めて確認します。
何を優先して整えるべきか
小さな部屋では、すべてを同時に解こうとすると判断がぼやけます。
まず直接音を成立させるべきなのか。
低域を読むべきなのか。
防音性能を先に決めるべきなのか。
響きの残し方を考えるべきなのか。
演奏感を優先するのか、録音判断を優先するのか。
その部屋で最初に向き合うべき課題を整理します。
初期提案で大切なのは、完成形を急ぐことではありません。
音が成立する順番を見つけることです。
配置で解ける部分と、建築的に手を入れる部分
スピーカー位置、リスニング位置、楽器位置、マイク位置、家具やデスクの配置で改善できる部分を確認します。
同時に、配置だけでは解けない場合には、壁、天井、床、防音、吸音、反射、素材、KAIROSなど、建築的・音響的に手を入れるべき範囲を検討します。
DIVERでは、すぐに工事へ進めることを目的にしていません。
配置で解けること。
部材で解けること。
建築として考えるべきこと。
施工を伴わないと難しいこと。
それらを分けて考えます。
防音と室内音響の関係
防音は、音を外へ漏らさないために重要です。
ただし、防音後の室内では、低域〜中低域が残りやすくなったり、近い反射が強く感じられたりすることがあります。
外には漏れにくくなった。
でも、室内では音が詰まっている。
防音はできているのに、弾いていて疲れる。
音を出せるようになったのに、判断しづらい。
小さな防音室では、このような状態が起こることがあります。
初期提案では、音を止めることだけでなく、防音したあと室内で音がどう成立するかまで含めて考えます。
KAIROSを使うかどうか
KAIROSは、すべての部屋に必要なものではありません。
初期提案では、その部屋にKAIROSが必要かどうかも含めて検討します。
必要な場合は、なぜその位置なのか。
必要ない場合は、なぜ使わないのか。
KAIROSより先に整理すべき反射や低域があるのか。
製品ありきではなく、音の成立条件から判断します。
初期提案図面までの流れ
DIVERの初期提案は、いきなり工事契約を前提にするものではありません。
まず悩みを聞き、その悩みを空間としてどう読み解けるかを確認します。
そのうえで、DIVERが音響図面として提案すべき内容があると判断した場合、初期提案へ進みます。
01|お問い合わせ
まずは、現在の部屋で感じている違和感や、つくりたい音の方向性を聞かせてください。
自宅スタジオ、DTM制作室、オーディオルーム、楽器室、ボーカル録音室、防音室、KAIROS導入など、内容がまだ整理できていない段階でも構いません。
「何から相談すればいいか分からない」という状態でも大丈夫です。
02|ヒアリング
使用目的、音源、音量、部屋の広さ、建物条件、使用時間帯、防音の必要性などを確認します。
ここでは、すぐに部材や工法を決めるのではなく、まず違和感の出どころを整理します。
低域の問題なのか。
反射の経路なのか。
配置やリスニング位置の問題なのか。
防音後の室内エネルギーなのか。
響きの残し方の問題なのか。
悩みを、空間の問題として読み始める段階です。
03|資料確認
可能な範囲で、部屋の情報を確認します。
平面図。
部屋の寸法。
部屋の写真。
現在の機材配置。
スピーカー位置。
楽器位置。
マイク位置。
リスニング位置。
既存の吸音材や家具。
防音の有無。
建物の構造や周辺条件。
図面や写真だけで判断しきれない場合は、必要に応じて現地確認を行います。
04|初期提案のご依頼
ヒアリングと資料確認をもとに、DIVERが空間として提案すべき内容があると判断した場合、初期提案へ進みます。
初期提案は、無料相談とは別の設計業務です。
この段階で、工事契約を決める必要はありません。
ただし、音響図面と設計方針には具体的な設計判断が含まれるため、正式な初期提案としてご依頼いただきます。
05|音響図面・設計方針の作成
ヒアリング内容、図面、写真、必要に応じた現地確認をもとに、音響図面と設計方針を作成します。
どの面に手を入れるのか。
どの反射を処理するのか。
どの響きを残すのか。
低域をどこで読むのか。
防音と室内音響をどう両立させるのか。
配置で解ける部分と、建築的に手を入れるべき部分はどこか。
KAIROSを使う場合、なぜその位置なのか。
使わない場合、なぜ使わないのか。
初期提案図面は、完成形を押しつけるためのものではありません。
その人の悩みを、DIVERがどう空間として読み、どの順番で音を成立させようとしているのかを示す、最初の設計回答です。
06|提案内容の確認
作成した音響図面と設計方針をもとに、提案内容を確認します。
設計の方向性。
必要な工事範囲。
防音の考え方。
室内音響の処理。
スピーカーや楽器の配置。
吸音・反射・拡散の扱い方。
KAIROS導入の有無。
実施設計や施工へ進む場合の流れ。
この段階で、内容を確認しながら次の進め方を検討します。
07|次の段階へ
初期提案の内容に納得いただいた場合、必要に応じて次の段階へ進みます。
実施設計。
施工計画。
既存室の改善。
KAIROS導入。
現地調整。
詳細な防音・音響設計。
初期提案を受けたあと、必ず工事契約へ進む必要はありません。
提案内容をもとに、DIVERと一緒に進めるか、一度検討するかを選ぶことができます。
初期提案は、契約を急がせるための資料ではありません。
その部屋で起きている悩みを、空間としてどう解くべきかを確認するための設計プロセスです。
ご用意いただくもの
初期提案に進む場合、可能な範囲で以下の資料をご用意ください。
- 部屋の寸法が分かる図面
- 部屋全体の写真
- スピーカー、楽器、マイク、デスクなどの現在の配置
- 使用している機材や楽器
- 主な使用目的
- 普段の音量や使用時間帯
- 防音の必要性
- 現在感じている違和感
- 目指したい音や使い方
すべてが揃っていなくても構いません。
図面がない場合でも、寸法や写真から確認できることがあります。
まずは、分かる範囲で現在の状態を共有してください。
費用について
初期提案は、無料相談とは別の設計業務として承っています。
費用は、部屋の規模、用途、確認する内容、現地確認の有無、作成する図面や設計方針の範囲によって変わります。
そのため、無料相談と資料確認のあと、初期提案に進む場合は、内容に応じて費用をご案内します。
初期提案費は、図面を自由に使用する権利を購入するための費用ではありません。
その部屋の悩みに対して、DIVERが音響図面と設計方針として最初の設計回答を作成するための費用です。
初期提案後について
初期提案のあと、進み方はいくつかあります。
実施設計へ進む。
施工計画へ進む。
既存室の改善計画へ進む。
KAIROS導入を検討する。
配置や使い方の改善から始める。
一度持ち帰って検討する。
初期提案は、工事契約を急がせるためのものではありません。
その部屋で何が起きていそうなのか。
どこから整えるべきなのか。
DIVERと一緒に進める意味があるのか。
それを確認するための設計提案です。
相談できる部屋
DIVERでは、次のような小さな音響空間の相談を受けています。
自宅スタジオ。
DTM制作室。
ボーカル録音室。
オーディオルーム。
楽器練習室。
ピアノ室。
マスタリングルーム。
小規模レコーディングルーム。
防音室。
KAIROS導入を検討している部屋。
既存室の音響改善。
新築、リフォーム、既存室の改善、部分的な音響調整など、状況に応じて検討できます。
初期提案図面の権利について
初期提案で作成する音響図面、設計方針、配置案、反射経路の考え方、KAIROS導入の判断、その他の提案資料に関する権利は、DIVERに帰属します。
初期提案費は、図面や設計内容を自由に使用する権利を譲渡するものではありません。
その部屋で起きている悩みに対して、DIVERが音響図面と設計方針として最初の設計回答を作成するための費用です。
お客様は、初期提案の内容を確認し、DIVERとの実施設計、施工、既存室改善、KAIROS導入などへ進むかどうかを検討するためにご利用いただけます。
ただし、DIVERの許可なく、初期提案図面や提案内容を第三者へ提供すること、他社施工・他社設計・DIY施工のために使用すること、複製・改変・転載・公開することはできません。
他社施工や別体制での実施を希望される場合は、別途、図面利用許諾または設計監修の範囲をご相談ください。
よくあるご質問
初期提案を受けるには、工事契約が必要ですか?
いいえ。
初期提案を受ける時点で、工事契約を決める必要はありません。
初期提案は、実施設計や施工へ進む前に、その部屋の悩みをどう空間として解くべきかを確認するための設計提案です。
無料相談だけで音響図面を作成してもらえますか?
音響図面を作成することはできません。
無料相談では、悩みや目的を確認し、DIVERが空間として提案すべき内容があるかを整理します。
音響図面と設計方針の作成は、正式な初期提案として承っています。
図面がなくても相談できますか?
はい。
図面がない場合でも、部屋の寸法、写真、現在の配置などから確認できることがあります。
ただし、初期提案に進む場合は、できるだけ正確な寸法や配置情報がある方が、設計判断の精度は高くなります。
初期提案後にDIVERへ依頼しないこともできますか?
はい。
初期提案の内容を確認したうえで、実施設計や施工へ進むか、一度検討するかを選ぶことができます。
ただし、DIVERへ依頼しない場合でも、初期提案図面や提案内容を第三者へ提供したり、他社施工・他社設計・DIY施工のために使用したりすることはできません。
初期提案図面を他社に渡して施工してもらえますか?
原則としてできません。
初期提案図面や設計方針を、そのまま他社施工・他社設計・DIY施工に使用することはできません。
他社施工や別体制での実施を希望される場合は、別途、図面利用許諾または設計監修としてご相談ください。
初期提案の内容をSNSやブログで公開できますか?
原則として、DIVERの許可なく初期提案図面や提案内容を公開することはできません。
公開を希望される場合は、事前にご相談ください。
公開範囲や表現内容を確認したうえで判断します。
KAIROSを導入するかどうかだけ相談できますか?
はい。
KAIROS導入を前提とした相談も可能です。
ただし、DIVERでは製品ありきで判断しません。
その部屋にKAIROSが必要か、先に配置や吸音、低域、反射経路を整理すべきかを含めて確認します。
KAIROSを使わない方がよいと判断する場合もあります。
防音工事までは考えていなくても相談できますか?
はい。
防音工事を前提としていない既存室の音響改善、配置改善、KAIROS導入、部分的な調整についても相談できます。
ただし、音量や使用時間帯、近隣条件によっては、防音性能を含めて検討した方がよい場合があります。
まずは、今の違和感を聞かせてください

音の悩みは、最初から整理されていなくても構いません。
低音がわからない。
音が近い。
響きが苦しい。
防音したいけれど、音が死ぬのは嫌だ。
吸音したのに、音楽へ入っていけない。
この部屋で本当に成立するのか分からない。
その違和感を、DIVERは空間として読み直します。
初期提案図面は、悩みを図面にするためのものです。
あなたの部屋で音が成立する条件を、最初の設計回答として差し出します。
まずは、今の部屋で感じていることを聞かせてください。
