「中古住宅って、やっぱり新築に比べたら劣るよね」
そんな声をまだよく耳にします。
でも僕は、そうじゃないと声を大にして言いたい。
中古住宅や空き家だからこそ、深呼吸できる家がつくれる。
それが、僕たちキノスミカの考え方であり、僕自身が建築を通じて辿り着いた“家”への答えです。
「中古住宅=我慢」の時代は、もう終わりにしよう
誰しも、家を持つときには不安がつきまといます。
資金、立地、家族構成、将来設計……。
その中で「中古住宅」という選択肢は、ときに“妥協”と見なされることもある。
でも、本当にそうでしょうか?
築30年、40年の家でも、構造体はしっかりしていて、
骨格さえ生かせば、暮らしはまったく新しい形に再編集できる。
僕たちは、中古住宅を「安さで選ぶ家」ではなく、
“暮らしを再構築できる素材”として捉えています。
空き家は、余った家じゃない。可能性の原石だ。
日本には今、900万戸を超える空き家があります。
年々その数は増え続け、地域の風景すら変わってきています。
でも、空き家はただの“社会問題”ではありません。
僕にとっては、再編集できる建築のキャンバスなんです。
日当たりも悪くて、間取りも古い。
そんな家を、自然素材で仕上げ、断熱と気密を整え、
“深呼吸できる空間”に変えていく。
そのプロセスに、僕は建築の本当の面白さと価値を感じています。
なぜ新築ではなく、中古リノベなのか?
もちろん、新築には新築の良さがあります。
でも、すべてをゼロからつくるより、過去の空間を読み解いて再構成する方が、ずっと奥深い。
・資材価格の高騰 ・環境負荷 ・住み手の多様性 ・地域コミュニティの継承
こうした社会の変化に対して、“壊して建て直す”ではなく、“生かして育てる”という選択肢が、僕は今の時代に必要だと考えています。
「リノベ=見た目を変える」ではない
僕がリノベで大事にしているのは、見た目のオシャレさじゃありません。
家の中の“空気”を変えること。
断熱と気密、素材の選び方、光と風の流れ、家族の動線。
そういった、暮らしの“体感”を整えることが、僕にとってのリノベーションです。
施主の声|滋賀県・M様邸
「最初は、中古って不安で…汚れてる、古い、寒い、ってイメージしかなかったんです。
でもアオカワさんが“空気まで変えましょう”って言ってくれて。
今では、前の家よりよっぽど気持ちよく過ごせてます。深呼吸って、こういうことだったんだって。」
こうした声を聞くたびに、「やってよかった」と心から思います。
そして、「まだまだ伝えられていないな」とも感じています。
僕たちは、家を“治す”のではなく、“整える”
中古住宅のリノベーションって、家の補修じゃないんです。
僕にとっては暮らしの軸を“整え直す”行為です。
・温熱環境が安定することで、気持ちが落ち着く ・自然素材の手触りで、家族の時間が変わる ・空気が動くことで、暮らしにリズムが生まれる
こうした“小さな整い”の連続が、
「ただ住む場所」から「深く息ができる場所」へと家を変えていく。
僕たちがつくるのは、“家”じゃない。“時間”。
僕は、いつも思っています。
僕たちが届けているのは、家じゃなくて、そこで過ごす“時間”だと。
家の性能を上げるのも、素材にこだわるのも、
すべては、そこで暮らす人が、自分らしく過ごせる空間をつくるため。
そしてそれは、新築じゃなくても、いや、中古住宅だからこそ、もっと自由に叶えられる。
最後に|“余った家”じゃなく、“選ばれた家”を。
空き家が増え続けるこの時代に。
僕は“余った家を引き取る”のではなく、
「そこにしかない暮らしを育てるために選び取る」という感覚を伝えたいです。
深呼吸したくなる空気。
素材のぬくもり。
自然に沿った暮らしのリズム。
それらは、リノベーションでも確実に実現できます。
「新築じゃなくても、いい家ってつくれるんだ」
そう思ってもらえる人が、少しずつ増えたら。
それが、僕がこの仕事を続けている理由です。
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