住宅性能家づくりの雑学断熱

「小さな高断熱の家」を京都で建てるなら、なぜ断熱素材はグラスウールがいいの?グリーナーズハウスから伝えたいこと

ダメなグラスウール断熱の施工例

↑上記はダメなグラスウール(断熱素材のこと)断熱の施工例


京都で家づくりを考えるとき、「断熱材って結局どれがいいんだろう?」と本当に悩みますよね。グラスウールにセルロースファイバー…ネットを見ると「高価なものが最強!」といった情報が溢れています。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

僕達は「小さい高性能な家づくり」を追求しています。

一般的には、「高額な断熱材を入れれば高性能」という考え方があります。
しかし、これでは必ずしもお客様の利益に繋がらないことに気づきました。

ここで大切なのは、断熱材の値段ではありません。
その断熱素材の性能を100%引き出す、確実な施工ができるか
これこそが、最も重要なポイントです。

さて、この記事では、以下のことをお話ししてきます。
・僕達がコストパフォーマンスに優れた高性能グラスウールをあえて標準する理由。
・セルロースファイバーを特別なオプションにしているのか。
・京都の厳しい気候の中でも結露やカビの心配がない家づくりを実現する「隙間ゼロ」の秘密。

そもそも、断熱材ってなんだろう。そう思われる方は先にこちらをご覧ください。
断熱材とはなんなのか。
どんな効果があるのか。
コストカット対象にしてもしていいのか。
そして、断熱材がもたらす暮らしのメリットなど、幅広く解説しています。

高断熱住宅の常識を覆す Greener’s Houseの主力戦略

断熱素材、グラスウール=低性能という誤解を解く

グラスウールに対して、「安価で古い断熱材」「湿気に弱い」といったイメージを持つ方おられます。
それは過去の低密度な製品や、不適切な施工による誤解です。

僕たちが採用するのは、「 高性能グラスウール(32k) 105mm+付加断熱」。
これは非常に高密度な製品です。
この高い「熱をシャットアウトする力」を、徹底した施工技術で最大限に引き出します。

そのため、外の暑さや寒さをしっかりブロックする力が非常に高いのが特徴です。

💡【例えて言うなら?】

断熱材の性能は、「分厚くて上質なダウンジャケット」のようなものです。中綿がペラペラな古いものではなく、中身がギッシリ詰まった最新のダウンジャケットを、壁に隙間なく着せてあげるイメージです。 これは、「小さい高性能な家」の快適さの土台となる性能です。
(➡️ 関連記事: 高性能な家の快適さを示す「C値」って、なんで大事なの?

Greener’s Houseが断熱素材「グラスウール」を主力とするたった一つの理由

僕たちがグラスウールを標準仕様に選んだ理由。
それは、コストパフォーマンスの最大化と施工品質への絶対的な自信があるからです。

概算コスト比較でわかる|断熱材の種類 | 1㎡あたりの費用相場(材工共)

  • 高性能グラスウール (標準) :2,500円〜4,500円程度 。 コストを抑えつつ高い性能を実現 。
  • セルロースファイバー (オプション) :6,000円〜9,000円程度 。特別な付加価値(静かさ、調湿)を求める方向け。

グラスウールを標準採用する。
これをセルロースファイバーと比べてみます。
すると、総額で数十万円(約30万円~60万円程度)の費用を抑えることができます。(規格住宅Greener’s House)

予算を最高の「窓」と「構造」へ!

浮いたコストは、家の寿命と快適性に直結する部分に回します。
例えば、高性能なサッシ(窓)や耐震性の高い構造躯体などです。

断熱材だけに費用をかけるのではなく、家全体がバランス良く高性能であること。
これが私たちが京都で実現する「小さな高性能な家」の賢いコスト戦略です。
(➡️ 関連記事: 高性能なサッシ(窓)の選び方と費用対効果

「隙間ゼロ」の徹底:京都の家づくりで必須の裏技術

グラスウールの最大の弱点は「施工の難しさ」です。
この弱点を完全に克服できれば、コスパ最強の断熱材になります。

京都は、夏は蒸し暑く、冬は底冷えが厳しい盆地特有の気候です。
だからこそ、「隙間をなくすこと(気密)」と「湿気対策」が欠かせません。
下記で詳しく解説していきます。


その前に、そもそも気密とはそもそもなんなのかがわからない。
そう言った方にぜひ読んでほしいのが、こちらの記事です。

気密とはなんでしょうか。
そして、気密は本当に必要なものなのでしょうか。
気密があると何が違うのかなど、気密の基本を解説しています。

グラスウールの性能を100%引き出す職人技

どんなに高性能なグラスウールでも性能が大きく落ちてしまう条件があります。
それは、壁の中にわずかな隙間があることです。
そこから熱が逃げ、冷たい空気が侵入した結果、性能が大きく落ちてしまうのです。

僕達が使用するのは、高性能のグラスウール。
そして、それをシワやたるみが一切ない状態で、かつ柱間に隙間なく、丁寧に充填します。
特に、コンセント周りや配管周りのような複雑な場所。そこにこそ丁寧に施工する独自のルールを設けています。

「三層の湿気戦略」で結露をシャットアウト グラスウールの弱点である湿気対策。
そこには防湿・気密シート(湿気や空気をブロックするシート)の施工が鍵です。

このシートをミリ単位の精度で隙間なく貼ること。
これによって、気密テープ(専用の強力なテープ)で完全に密閉します。

💡【例えて言うなら?】

グラスウールは**「高性能な肌着」、このシートは「完璧に密着したレインコート」のようなものです。レインコートに穴が開いていたら、服が濡れて性能が落ちてしまうのと同じで、このシートの隙間をゼロにすることが、家の寿命と快適性を守るんです。 これにより、京都のジメジメした湿気が壁内に入り込み、グラスウールを濡らすリスクを極限まで抑え、長期にわたり初期性能を維持します。

測定で証明! Greener’s Houseの気密性能

僕たちは、全棟で気密測定(家の隙間を測るテスト)を各工程で3回実施。
こうすることによって、「隙間ゼロ」を数値で証明しています。

💡【例えて言うなら?】

気密測定は、「家にどれだけ隙間風が入ってくるか」を測るテストです。この隙間が少ない家ほど、断熱材の力が100%発揮され、エアコンの効きが良くなります。 この「隙間ゼロ」の徹底こそが、標準仕様のグラスウールでも、高価な断熱材を使った家と同等以上の快適性を実現できる、Greener’s Houseの高性能の根拠です。高性能な換気システムも、隙間がないからこそ効率よく機能するんですよ!

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そこで、僕達が手がけた資料を無料でダウンロードしていただけるようにしました。

資料の中には、「隙間ゼロ」の家づくり事例を豊富に掲載しています。
また、断熱材の費用対効果や、京町家のリノベーション事例もご紹介しています。

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断熱素材のセルロースファイバー:特別な快適性を追求するオプション

標準仕様のグラスウールで十分高性能。
それなのに、なぜセルロースファイバーをオプションで用意しているのでしょうか。

それは、「標準仕様ではカバーできない、もう一歩先の特別な付加価値」を提供するためです。

断熱素材のグラスウールにはない「多機能性」の魅力

セルロースファイバー(天然の木質繊維)の最大の魅力は、その多機能性です。

究極の静けさ(防音・吸音性能): 密度の高い繊維が音を複雑に吸収します。そのため、圧倒的な防音効果を発揮します。
京都の狭い土地や幹線道路沿いなど、騒音が気になる立地。ここでは、この防音性能は最高のオプションになります。

(➡️ 関連記事: 幹線道路沿いでも静かな家を実現する防音対策

自然の力で湿度を整える: 木質繊維が持つ「調湿性」という力があります。具体的に言うと、湿気を吸ったり吐いたりする力のことです。壁内の湿気を自然にコントロールし、梅雨や夏のジメジメから家を守ります。「家が呼吸する」ような心地よさを求める方には最適な選択です。

オプションを選択する際の「費用対効果」

セルロースファイバーは、標準のグラスウールと比較してコストアップが見込まれます。
それは、金額にしておよそ数十万円程。

ですが、この追加費用を僕たちは「最高の快適性への投資」だと考えています。

なぜなら、このオプションには「究極の静けさ」や「天然素材による心地よさ」が含まれます。
そして、これは金額では決して測れない価値があることだからです。

Greener’s House流! 後悔しない断熱材の選び方

Greener’sHouseの「小さい高性能な家」の断熱素材の選択はシンプルです。

選択肢向いているお客様Greener’s Houseがお約束すること
【標準】高性能グラスウールコストを抑えながら、最高レベルの断熱・気密性能を求める方。価格と性能のバランスを重視したい方。「隙間ゼロ」の徹底施工と気密測定による性能保証。
【オプション】セルロースファイバー標準性能に加えて「究極の静かさ」や「天然素材による心地よさ」といった特別な付加価値を追求する方。認定専門業者による最高品質の吹き込み施工。

(➡️ 関連記事: 無垢材フローリングで後悔しないための知識

まとめ

あなたの家の性能は、工務店が作るものです。 結局のところ、断熱材は「素材の性能」ではなく、「誰が、どう施工するか」でその真価が決まります。

Greener’s Houseの「小さな高断熱の家」。
僕達が行う断熱素材には、標準仕様の高性能グラスウールがあります。
そして、僕たちが誇る「隙間ゼロ」の徹底施工。
加えて、すでに高いレベルの快適性と省エネ性を実現しています。

施工対応エリア

京都府:京都市、宇治市、長岡京市、京田辺市、城陽市、精華町、亀岡市、南丹

滋賀県:草津市、大津市、近江八幡市

大阪:枚方市、高槻市

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下記の記事では、なぜ小さい家にこだわるのか。
実は、小さい家は宝の山なのにデメリットばかり取り上げられて勿体無い。
現場に出たからこそわかる、小さい家にこだわる代表青川の思いを綴っています。