
リノベーションの最初の分かれ道
「中古物件を買って、自分らしくリノベーションして住みたい」——そう思ったとき、最初に多くの方が迷うのが「マンションか、一戸建てか」です。
どちらも“古いものを直して住む”という点は同じですが、実際の改修の中身や難易度はまったく異なります。
特に京都のように木造住宅が多く、築年数が経った町家や中古住宅が数多く残る地域では、この違いが暮らしやコストに直結します。
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中古マンションの改修|京都市内の事例に見るメリットと制約
1. 構造の安定性
マンションは鉄筋コンクリート造。建物全体が大きく傾いたり、不同沈下を起こすリスクは非常に少なく、構造に安心感があります。築30年を超えても、大規模修繕が実施されていれば健全性は高いまま維持されることが多いです。
2. 改修できる範囲は「専有部分のみ」
マンションでは、住戸の内側(専有部分)のみを改修できます。
- 壁・床・天井の内装
- キッチンや浴室などの水回り
- 電気配線や照明
一方で、サッシや躯体(柱・梁)は共用部分に含まれるため、自由に工事することはできません。断熱改善を望む場合も、内窓(二重サッシ)を取り付けるのが現実的な対応となります。
3. 改修の中心は「間取りと設備」
- 壁を抜いて広いリビングをつくる
- 狭いキッチンをアイランド型にリフォームする
- 水回りを動かして家事動線を改善する
こうした「暮らしやすさ」を重視したリフォームが中心となり、工事範囲が明確なため、費用や工期を予測しやすいのも特徴です。
中古住宅の改修|京都の木造住宅に潜むリスクと可能性

1. 建物の個体差が大きい
木造住宅は、築年数や施工精度によって劣化の状態が大きく異なります。京都の町家や昭和期の住宅では、次のような課題がよく見られます。
- 基礎コンクリートの劣化やひび割れ
- 柱や土台の腐朽、シロアリ被害
- 屋根や外壁からの雨漏り
改修を前提に購入するなら、必ずインスペクション(建物調査)を行い、現状を把握することが欠かせません。
関連記事:数百万円の出費を防ぐ。中古住宅購入を後悔しないための住宅診断(インスペクション)とは
2. 家の傾き・不同沈下の修繕が必要になることも
中古住宅でよく見られるのが「床の傾き」です。京都盆地は粘土質の地盤が多いため、不同沈下による傾きが発生していることもあります。これを直すには、基礎の補強や床の水平調整といった大規模工事が必要になる場合があります。
🔗 関連記事:京都で耐震リフォーム全部やらなきゃダメ?|部分補強という選択肢
3. 高度な施工技術が不可欠
表面的な内装リフォームだけでは快適に暮らせる状態にならず、次のような施工が必要になることが多いです。
- 耐震補強(→🔗 町家と耐震性|京都で暮らすために必要な備え)
- 断熱改修(→🔗 【断熱材選びの正解】素材より「施工精度が9割」な理由。UA値3.7を達成する現場の裏側)
- 設備の刷新(給排水や電気配線のやり直し)
施工技術が住み心地を大きく左右するのが、中古住宅改修の大きな特徴です。
京都で選ぶなら?中古マンションと中古住宅の比較ポイント
マンション改修が向く人
- 構造の安心感を優先したい
- 工事範囲をシンプルにしたい
- 設備更新や間取り変更をメインに考えたい
住宅改修が向く人
- 自分だけの住まいをゼロからつくりたい
- 断熱や耐震といった性能改善も重視したい
- 土地の特性を活かした家づくりをしたい
🔗 関連記事:【京都の悩み】換気扇を回しても「家の空気が重い・よどむ」のはなぜ?失敗しない換気計画の設計原則
まとめ|「暮らし方」を基準に選ぶことが大切
中古マンションと中古住宅、どちらもリノベーション次第で快適に生まれ変わります。
- 安定感と計画のしやすさならマンション
- 自由度と性能改善を望むなら住宅
重要なのは「自分がどんな暮らしをしたいか」を明確にすることです。
👉 あなたの物件はどちらが向いている?
京都でリノベーションを検討中の方へ。
- 「中古マンションの方が安心?」
- 「中古住宅を直す価値はある?」
迷ったときは、プロの目で実例と費用感を比べるのが一番です。
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Greener’s Houseの施工対応エリア
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地域に根ざした設計と施工で、その土地ならではの暮らしやすさを考えた改修をご提案しています。