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狭小住宅の収納計画|小さい家の間取りプラン公開|京都で家づくり

小さい家でも散らからない。吊り戸棚と1F集約でつくる収納計画

「クローゼットがないと困る?」という不安

小さい家を検討するとき、必ず話題に上るのが収納の問題です。特に「居室にクローゼットがないと使いにくいのでは?」という声は根強いもの。
しかし、建坪9坪・延床17.2坪のGH/9.0は、あえて2階の居室にクローゼットを設けず、吊り戸棚だけにしています。日常的に使うものはすべて1階に収納し、季節物や使用頻度の低いものだけを吊り戸棚に収める。この割り切りが“小さい家でも散らからない”鍵になっています。

小さい家で起こりがちな収納不足

居室にクローゼットがなく散らかる

個室にクローゼットがないと、衣類や小物が床に出やすく、片付かない印象を与えます。

季節の入れ替えで悩む

衣替えや季節家電の保管場所に困り、居室や廊下にモノが溢れることも。

収納を増やすと居場所が削られる

小さい家で「とにかく収納を」と考えると、部屋の広さが犠牲になり、暮らしにゆとりがなくなります。

GH/9.0の収納計画をみてみよう

1Fに収納を集中

GH/9.0は収納を1階にまとめています。

  • SCL(シューズクローゼット):靴・外遊び道具を玄関脇に。
  • パントリー:食品や日用品をキッチン横に集約。
  • 壁面収納(CL):リビングダイニングで使う物や家族共通の持ち物を一括で管理。

この構成により、帰宅→片付け→生活という流れが自然につながり、散らかりにくい仕組みになります。

2Fは吊り戸棚だけ

2階の居室は4.5畳ずつ。ここにクローゼットを置かないことで、床面積を最大限に使えます。その代わりに、天井近くに吊り戸棚を設け、使用頻度の低いものを収納。普段の生活スペースを圧迫せず、広さを感じられる居室になります。

また、吊り戸棚をオーダーで製作せるため、デザインも統一感のあるものできます。

日常と季節で収納を分ける

  • 日常のもの(衣類・日用品・子どもの学用品など):すべて1F収納へ。
  • 季節もの(冬布団・扇風機・衣替え後の服など):吊り戸棚へ。

「使うものは近くに」「滅多に使わないものは上に」というルールで、整理の手間を最小限にしています。

吊り戸棚活用のメリット

床を塞がない

クローゼットを置かない分、居室の床は広々。ベッドや机を自由に配置できます。

デッドスペースを有効利用

天井付近は普段使わない空間。そこに吊り戸棚を組み込むことで収納力を底上げできます。

成長に合わせて用途を変えられる

子どもが小さい間は布団や季節用品、大きくなれば思い出の品やアウトドア用品など、ライフステージに応じて役割を変えられます。

小さい家の収納の考え方

動線に合わせた収納

玄関→SCL、キッチン→パントリー、LDK→壁面収納。使う場所のすぐ近くに置くから散らからない。

個室に収納を求めすぎない

4.5畳という小さな個室にクローゼットを入れると、それだけで部屋が狭くなります。寝る・勉強する場に徹した方が居心地は良くなります。

「隠す」と「見せる」のバランス

全部を隠す必要はありません。見せても絵になる雑貨や植物はあえて出すことで、収納不足をデザインで補えます。

家具兼用の収納

ベンチに引き出しを組み込む、ベッド下を収納にする。家具と一体化した収納は小さい家で特に有効です。

まとめ

  • GH/9.0は「2階居室にクローゼットを置かず、吊り戸棚のみ」という割り切り
  • 1階に収納を集約し、日常品は動線に沿って片付けられる
  • 季節ものや使用頻度の低いものは吊り戸棚へ → 床を塞がず、部屋を広く使える

収納は量ではなく「質と配置」。この考え方を徹底すれば、小さい家でも散らからない暮らしが可能です。

小さい家の場合、玄関も狭くなりがちです。ですが、工夫次第で小さくても収納を考えた素敵な玄関に仕上げることはできます。お時間が許すのであれば、「小さい家の玄関はこうつくる」もぜひご覧ください。⬇️

「小さい家で収納をどう割り切る?」
Greener’s Houseでは、建坪9坪前後の狭小住宅に合わせた収納計画やリノベーション相談を受け付けています。あなたの暮らしに合う“散らからない収納”を一緒に考えてみませんか?

小さい家?最高やん。