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小さい家だからこそ選びたい、2Fリビングという間取り計画|京都小さい家

1階リビングが暗くなりがちな小さい家

建坪10坪ほどの狭小住宅。都市部では珍しくありませんが、隣家との距離が近いため、1階は光が入りにくく、リビングが暗くなりがち。
「昼間でも照明をつけないと落ち着かない」「通りからの視線が気になってカーテンを閉めっぱなし」そんな声も少なくありません。

そこで解決策となるのが“2階リビング”という考え方です。限られた面積の小さい家だからこそ、光と風を取り込みやすい2階を生活の中心にする工夫が効果的になることもあります。

今回は2Fリビングの計画の仕方について一緒に考えていこうとおもいます。

小さい家で2階リビングが選ばれる理由

採光・通風を確保しやすい

隣家の影響を受けにくい2階は、日当たりや風通しを得やすいフロアです。南側に窓を設ければ、一日を通して自然光を取り込め、快適さはぐっと増します。

視線の抜けがある

1階では隣家の塀や道路の視線が気になりますが、2階なら目線が空へ抜けやすく、圧迫感を軽減できます。狭小住宅で“広さを感じる”には、この視線の抜けが大きなポイントです。

上下階の分離で生活にメリハリ

1階に寝室や水回り、2階にリビングという構成は、生活を自然にゾーニングできます。家族が集まる場所と個々の空間を分けることで、暮らしにリズムが生まれます。

2階リビングのメリット

明るさと開放感

僕たちが考える最も大きなメリットはやはり光。狭い家ほど明るさの効果は絶大です。天井を少し高めにとる、天井高を屋根勾配に合わせるなどすると、高さが生まれさらに開放感はたかまります。

プライバシーを守れる

道路に面した1階リビングだと、外からの視線を避けるためにカーテンを閉めがち。2階リビングなら視線を気にせず開放的に過ごせます。

家族が自然に集まる場になる

明るく風通しのよいリビングは、家族が心地よく過ごせる場所になります。小さい家において「集まる空間」が魅力的であることは、暮らし全体を豊かにします。

2階リビングのデメリットと注意点

荷物の上げ下げが大変

買い物袋や重たい荷物を階段で運ぶのは手間です。特に高齢になったときの負担は無視できません。

階段の上り下りが生活のネックになる

将来のライフステージを考えると、階段移動は課題になります。2階リビングを選ぶ際は、段差や勾配の工夫が重要です。

水回り配置に工夫が必要

2階にキッチンやリビングをまとめる場合、給排水のルートやコストに注意が必要です。計画段階から考えておかないと、使い勝手に影響します。

工夫次第でメリットを最大化

キッチン横にバルコニーを設ける

2階リビングと隣接するバルコニーをキッチンやダイニングとつなげれば、洗濯やゴミ出しの動線がスムーズになり、使い勝手が大きく改善します。

将来を見据えた階段計画

階段幅をゆったりとり、手すりや段差の高さを工夫するだけで、将来的な負担を軽減できます。間取り計画の時点で“将来の自分”を想定しておくことが大切です。

ロフトとの組み合わせ

小さい家では空間の広がりが重要です。2階リビングの天井高を一部屋根勾配に合わせる。それだけで面積以上の開放感を感じられます。また、ロフトを加えれば、収納や趣味のスペースも確保できます。

まとめ

建坪10坪ほどの小さい家において、2階リビングは暮らしを豊かにする有効な手段です。

  • 採光と通風を確保しやすい
  • 視線が抜けて広く感じられる
  • プライバシーを守りつつ家族が集まれる

もちろん荷物の上げ下ろしや将来の階段利用など注意点はありますが、工夫次第で解決可能です。小さい家だからこそ、2階リビングの恩恵は大きくなります。

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小さい家?最高やん。