
12畳リビングは本当に狭い?
中古住宅や建売住宅でよく見かける「12畳のリビング」。
実際に暮らしてみると、ダイニングテーブルとソファを置いただけでいっぱいになり、「思ったより狭い…」と感じる人も多いのではないでしょうか。
京都周辺の建売住宅では、LDKは14〜18畳が標準。そこから比べると、12畳のリビングやLDKはややコンパクト寄りです。ですが「数字」だけで狭さを判断するのはもったいない話。リノベーションで空間の感じ方を変えれば、12畳でも広がりのある心地よいリビングをつくることが可能です。
よくある悩み:12畳リビングの暮らしにくさ
12畳リビングで多い悩みは次のようなものです。
- ソファとダイニングセットを置くと動線がなくなる
- 家具で壁面が埋まり、圧迫感を感じる
- 採光が不足し、暗くて狭く見える
- 収納家具が増えてゴチャつく
これらは「面積の問題」ではなく「配置や見せ方」の影響が大きいのが実際です。そこでリノベーションによって改善できるポイントを整理してみましょう。
リノベーションで広く見せる工夫
1. 視線の抜けをつくる
窓や建具を工夫するだけで、数字以上に広さを感じられます。
たとえば、リビングの奥に掃き出し窓を設けてウッドデッキや庭へつなげる。視線が外に抜ければ、12畳の空間は奥行きを持つ「20畳以上の体感」に変わります。
また、仕切り壁をガラス戸や引き戸に変更すれば、隣室との一体感が生まれます。閉じると個室、開けると広いリビング──柔軟に使える点もリノベーションの魅力です。
2. 天井を工夫して高さを演出
横の面積を増やすことは難しくても、縦方向の空間なら手を加えられる場合があります。
天井を勾配にしたり、化粧梁を見せたりするだけでも、視線が上に伸びて開放感が生まれます。築年数のある家では天井裏に余裕があるケースも多く、リノベーションならではの発想です。
3. 家具のレイアウトを見直す
広く見せる一番の近道は「家具の減量と造作」です。
壁際に造作ベンチや壁付けテレビボードを設ければ、中央に余白が生まれます。大きなソファを置くよりも、座面を兼ねた収納ベンチの方が暮らしやすいケースも。
リノベーションでは、造作家具を間取りに合わせてつくれるため、既製品より省スペースで広がりを感じやすくなります。
4. 光と色で奥行きをつくる
明るさと色彩は、心理的な広さに直結します。
壁や天井を白や淡い色で仕上げ、床は木の質感を残す。さらに観葉植物を配置すれば、視線に「前景・中景・背景」が生まれ、奥行き感が増します。
小さい家ほどグリーンの効果は絶大。たとえ300円の小さな植物でも、リビングに置くだけで「狭さ」より「豊かさ」を感じさせてくれます。
5. 隣接空間をつなげる
和室や廊下をリビングに取り込む工事も、リノベーションなら可能です。
襖や壁を撤去し、一体空間にすることで「12畳リビング」が「15〜16畳のLDK」へと変わります。完全な増築ではなく、既存の面積を活かす方法だからコストも抑えられます。
Greener’s House/10.0に学ぶ「体感の広さ」

Greener’s Houseの代表プラン「GH/10.0」では、家幅4.55mとコンパクトながら1階は17.5畳のLDK。リビング単体は約7.5畳ですが、ダイニングとつなげ、窓で外へ視線を抜けさせることで実際以上の広がりを実現しています。
ここで大切なのは「畳数」ではなく「体感」。
12畳でも設計の工夫次第で快適なリビングはつくれる──それがリノベーションの醍醐味です。
まとめ:12畳でもリノベで広がる暮らし
「12畳リビングは狭い」と感じるのは自然なこと。ですが、リノベーションで視線・高さ・家具・光・隣接空間を工夫すれば、数字以上の広さを体感できます。
小さい家こそ、設計とアイデアで暮らしは大きく変わる。
あなたの12畳リビングは、まだ広がれる余地があります。
──小さい家?最高やん。
Greener’s Houseでは、延床20坪前後のプランをもとに「暮らしかたに合わせたリビングの広さ」を一緒に検討できます。
ご希望の生活像に合わせて、スケッチや事例を交えながら提案するので、家づくりのイメージが具体的になります。
👉 気になる方はぜひお気軽にご相談ください。