カフェみたいな空間にしたい理由
おしゃれで落ち着く空間に住みたい
「カフェみたいな空間にしたいんです」
そんな相談を受けることが、Greener’s Houseには多くあります。ぼく自身、その気持ちはとてもよく分かります。カフェ空間には、何か特別な魔法がある。木の質感、差し込む光、心地よい家具たち。日常の中にあるはずなのに、なぜか「非日常」を感じられる空間。
家を「カフェみたい」にしたいというのは、単にインテリアを真似したいということではなく、自分の好きなものに囲まれ、心から落ち着ける場所をつくりたいという、深い欲求の現れなのだと思います。
暮らしの背景にある“逃げ場”としての空間欲求
忙しい仕事、家事、子育て。現代の暮らしは情報とタスクにあふれ、私たちはしばしば「自分の時間」を見失ってしまいます。そんなときに求めるのが、ふっと気持ちを切り替えられる場所。つまり“逃げ場”としての空間です。
カフェのような空間には、整いすぎず、少し崩れたリズムと素材のラフさがある。その「余白」が、心に安らぎを与えてくれます。Greener’s Houseでは、この「余白」にこそ本当の価値があると考えています。
木の壁に囲まれた空間。お気に入りの椅子に座り、静かな音楽を流しながらサボテンをぼんやり眺める。
そんな空間が、住む人の人生の“軸”になっていくのではないでしょうか。
コントラストが空間をおしゃれにする
黒アイアンの照明が与える輪郭
僕がグリーナーズハウスで提案する空間には、よく黒や色をつかったアイアンの照明を使います。理由は明確で、空間に“輪郭”を与えてくれるから。
それはグリーンだったり、赤だったり、青だったり。
たとえば、白い壁と木の天井に囲まれた柔らかい空間。そこに細くて黒い照明器具があるだけで、空間がぐっと締まる。線が生まれることで、空間が分節されてリズムが生まれます。
この“輪郭”があるかないかで、空間の印象は大きく変わります。壁にアートを飾るのも同じ。フレームや照明がその存在感を際立たせ、壁の存在すら引き立ててくれるんです。
素材感と色味のバランス設計
コントラストは“色”だけじゃありません。“素材感”も重要な要素です。
たとえば、塗り壁のマットな質感とツヤのある家具。ざらっとしたリネンカーテンとつるっとしたモルタルの床。素材の手触りが異なることで、空間に変化と興味が生まれます。
これは料理に例えると分かりやすいかもしれません。柔らかい素材ばかりでは味が単調になる。そこに、パリッと焼いた素材やシャキッとした野菜を加えると、一気に料理全体のバランスが整う。
空間も同じ。やわらかさの中に少しの“硬さ”や“シャープさ”を。ナチュラルな色味の中に、少しだけ“黒”や“グレー”を。
それだけで、空間はおしゃれに、そして深く見えるようになります。
グリーンが映える壁づくりの工夫
植物の魅力を引き立てる背景とは?
観葉植物は、それだけでも暮らしに「ゆらぎ」や癒しを与えてくれます。でも、その魅力を最大限に引き出すには、ただ置けばいいというものではありません。
たとえば、明るい白の壁に明るい緑の葉。空間としては爽やかだけど、コントラストがないと、植物が背景に埋もれてしまうこともあります。せっかくのグリーンが、空間の“主役”になれない。
そんなとき、僕は背景の「壁」に一工夫を加えます。
・淡いグレーやブルーグレーでアクセントをつける
・ラフソーンの木板や左官仕上げで素材に表情を加える
・小さなブラケット照明で光の陰影を演出する
植物の輪郭が浮かび上がるように、背景を「舞台」として整えてあげる。すると、ただの観葉植物が、空間を象徴する“存在”になります。
グリーンと壁をつなぐ「距離感」の設計
もうひとつ大切なのが、植物と壁の「距離感」。壁にピタッと置かれた植物よりも、少し離れて空間に余白を持たせた方が、グリーンの存在感が際立ちます。
僕がよく提案するのは、
・窓辺にグリーンを吊るす
・壁から少し浮かせてグリーンを配置する
・植物の背後に控えめな照明を仕込む
このような配置にすることで、植物と壁の間に奥行きが生まれ、空間に立体感が出てきます。特に夜は、照明の影が壁にやわらかく映り、グリーンがまるでオブジェのように感じられるんです。
植物は単なるインテリアじゃなく、「暮らしのリズム」をつくってくれる存在。壁とどうつなげるかを意識するだけで、その魅力は何倍にもふくらみます。
カフェみたいな部屋にするための植物と壁の関係
観葉植物が映える「カフェ風インテリアの壁」づくり
カフェみたいな部屋をつくりたい。
そのために観葉植物を置いてみたけれど、なんだか「映えない」「ごちゃごちゃする」と感じることはありませんか?
僕はよく「植物を置いてもカフェっぽくならない」という相談を受けます。
その原因の多くは、背景となる“壁”のデザインにあるんです。
植物はそれ自体で魅力的ですが、それを引き立てる「背景=壁」がのっぺりしていたり、色も質感も薄いと、空間がぼやけて見えてしまいます。
カフェ風の空間を目指すなら、植物の“揺らぎ”とコントラストを生む壁を意識することが大切です。
たとえば、あえて壁の一部をグレージュやスモーキーカラーに塗る。マットな質感の塗り壁にする。
これだけで、植物のシルエットが際立ち、空間が一気に引き締まります。
カフェみたいな空間を演出する「距離感」の設計
もう一つ大切なのが、**植物と壁の「距離感」**です。
観葉植物を壁にぴったりくっつけて置いていませんか?
実はこれ、よくあるNGパターンです。
壁と植物の間に少し“余白”をとることで、葉のシルエットが壁に映り、光と影のレイヤーが生まれます。
そのわずかな奥行きが、カフェのような立体感ある空間をつくる鍵になるんです。
また、照明との組み合わせも重要です。
たとえば、植物の横に黒アイアンのブラケットライトをつける。
その影が壁に映れば、もうそれだけで“カフェみたいな空間”の完成です。
カフェ風インテリアは、植物をただ置くだけでは完成しません。
壁の質感、色、光、そして距離感。
このすべてがそろってこそ、“好き”が引き立つ、居心地のいい場所になります。
カフェみたいな空間にする照明とカラーの使い方
締め色は“黒”だけじゃない|カフェみたいな部屋づくりの配色バランス
「カフェみたいな空間にしたいんです」
そう相談してくれる方の多くが、白い壁とナチュラルな木の床、そこに観葉植物を置いて、空間を整えようとします。でも、なんだか物足りない。どこかのっぺりして見える。
その理由は、“締め色”や“深みのある色”がないからかもしれません。
よくあるのは「黒アイアンの照明を入れれば締まるよ」という提案。たしかに効果はあります。でも、締め色は黒に限りません。
たとえば、真鍮の渋み、墨黒のニュアンス、くすみブルーやオリーブグリーンの深み。
これらの色は、ナチュラルな空間に程よい緊張感と彩りを与えてくれます。Greener’s Houseが好んで使うのも、こうした“色で整える”設計です。
ミッドセンチュリーの家具に多い、テラコッタやマスタードイエロー、ターコイズブルーなんかも、アクセントとして効かせると一気に「カフェっぽさ」が立ち上がってきます。
大切なのは、空間の中に温度の違う色を一つ添えること。
それだけで壁の存在感が生まれ、植物のグリーンが浮かび上がる。
光と影ができ、空間が“奥行き”を持ち始めます。
照明の“配置”と“素材”でカフェ空間をデザインする
照明を“明かり”としてだけで見ていると、空間は平坦になります。
カフェのような居心地のいい空間には、照明=空気の仕切りという視点が必要です。
たとえば、ブラケットライトを壁に仕込んで“影”をつくる。
低めのペンダントライトを吊るして、“視線の高さ”に緊張を与える。
これだけで、リビングが「カフェみたい」に変わります。
素材選びもポイントです。
アイアンや真鍮の無骨さ、ウッドや布の温もり。照明器具の質感が、空間のリズムを決める。
つまり照明は、ただの道具じゃなくて、空間を“分節するデザインツール”。
配置と素材をコントロールすることで、空間に「場の違い」が生まれます。
ダイニングとリビング、ソファとデスク。光でそれぞれの“居場所”を区切る。
それが、カフェ空間の心地よさの秘密です。
暮らしに奥行きをつくる「空間の切り取り方」
全体を見せすぎない|カフェみたいな家づくりの構図設計
「写真で見るとおしゃれだけど、実際にやってみるとイマイチ映えない」
それ、実は構図の切り取り方に原因があるかもしれません。
カフェのような空間が魅力的に見えるのは、“見せる範囲”がコントロールされているからです。
全部を見せようとせず、「ちょっと隠す」「あえて余白をつくる」こと。これが奥行き感のある空間を生み出します。
たとえば、
- 壁一面ではなく“壁の一角”だけにアートを掛ける
- 椅子や植物を“はみ出すように”置いて、余白をつくる
- 視線の先に何かしらの「気配」が感じられるように、窓辺や奥の明かりを活かす
これは、空間をカメラのファインダーで切り取るような感覚。
“見せたいもの”ではなく、“感じさせたい雰囲気”を残す。
それが、「カフェみたい」と言われる空間の共通点なんです。
小さな部屋こそ映える|構図とスケール感の関係
意外かもしれませんが、“狭い部屋”のほうがカフェっぽさは演出しやすいです。
なぜなら、小さな空間には距離感と密度があるから。
リビングが10畳、ダイニングが4畳半くらいでも、
- テーブルと壁の距離を詰める
- 低めの椅子や照明で視線を下げる
- 小ぶりな家具で“手の届く世界”を整える
これだけで空間に“親密さ”が生まれます。
「カフェっぽいね」と言われる空間の多くは、実はこの“スケールの操作”によってつくられているんです。
そして、観葉植物やアートがその中で“ちょっとした彩り”として機能する。
空間全体をつくるのではなく、切り取った世界を積み重ねていく。
それが、Greener’s Houseが提案する空間デザインです。
あなたの「カフェみたいな家づくり」今日から始めよう
好きな椅子とグリーンから始める
「カフェみたいな家にしたい」——そう思ったとき、必要なのは大がかりなリノベーションじゃありません。
まずはひとつ、自分の「好き」を置いてみることから。
たとえば、
- ひと目惚れした椅子
- お気に入りのサボテン
- 雑貨屋さんで見つけた照明や器
それをどこに置くか、どう見せるか。構図を考えるだけで空間に“物語”が生まれます。
「お気に入りの椅子とサボテンがあれば、そこが“わたしの居場所”になる」
そんなふうに、空間が“暮らし”に変わる瞬間を、ぜひ体感してほしいんです。
Greener’s Houseは、そんな始まりを応援する存在でありたいと思っています。
リノベじゃなくても、暮らしは変えられる
僕たちはリノベーションブランドです。でも、「リノベ前提」ではありません。
むしろ、その前に暮らしの見直しがあってこそ、リノベに意味がある。
- 壁を塗り替える
- アートを掛けてみる
- 小さな照明を吊るしてみる
- グリーンの置き方を工夫する
たったそれだけでも、空間は大きく変わります。
僕たちはそうした「暮らしの調整役」として、いつでも相談に乗る準備があります。
Instagramでも、Sketchと共にアイデアを発信していますので、ぜひ覗いてみてください。
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