え？建売で大丈夫？知らないと損する家の話
見た目はいい。でも暮らすと「あれ？」が多い
「そろそろマイホームを…」
そう考えたとき、まず目につくのが建売住宅です。
手頃で、場所も良くて、すぐ住める。とても便利です。
でも、住んでみてから感じる人が多いのが、
「夏はエアコンが効かない…」
「冬の廊下が冷たすぎる…」
「毎月の電気代が意外と高い…」
という違和感です。
「省エネ住宅」という言葉は知ってますか？
最近よく聞く省エネ住宅。
名前の通り、余計な電気やエネルギーをできるだけ使わず、
家の中を気持ちよく保つための仕組みが詰まっています。
外から見ると建売と変わらないのに、
住んでみると「なんでこんなに快適なんだろう？」と思えるのが特徴です。
家の“中身”が快適さを決める
この違いは、実は家の「中身」で決まります。
- 壁の中に入れる断熱材の厚み
- 空気の抜け道をふさぐすき間の少なさ
- 風を通す場所の設計
見た目じゃわかりません。
でも、住んでみると「あったかい」「ムダがない」がわかります。
後から気づいても、直すのは簡単じゃない
家は高い買い物です。
「とりあえず安いから建売にしたけど…」と後で気づいても、
全部を作り直すのはとても大変。
後悔してからリフォームにお金をかけるより、
最初に知っておくと損しない。
それが省エネ住宅を選ぶ人が増えている理由です。
次は「なぜ建売は安いのか？」を話します
建売住宅は、なぜお手頃なのか。
その裏側には、目に見えないコストカットがあります。
次の章では、
その理由と、省エネ住宅の基本の仕組みをわかりやすく解説します。
建売住宅が「安く作れる」本当の理由
同じ形、同じ材料、同じ作り方
建売住宅は、たくさんの家をまとめて同じ間取り・同じ材料で作ります。
だから材料費も作る手間も少なくできて、値段が抑えられる仕組みです。
暮らしに家を合わせるのではなく、家に暮らしを合わせる
でも、間取りはほぼ同じ。
収納の場所、窓の位置、風の通り道──
それを自分の家族の暮らしにピッタリ合わせるのは難しいです。
「ここにもう一つ窓があれば…」
「もう少し収納があったら…」
そんな小さな不便が、住んでから毎日積み重なります。
「省エネ仕様」に見えても、体感は別の話
最近は、建売住宅でも「省エネ仕様」と書いてある物件が増えました。
たしかに、断熱材の厚みや気密性の数字は良くなっています。
でも、実際に住んでみると
- 「エアコンを切るとすぐ暑い」
- 「足元が冷たい」
- 「換気の音が気になる」
こうした声が残るのは、設計が数字だけで終わっているからです。
家の性能は数字で語れる。でも「気持ちよさ」は数字で語れない
断熱も気密も換気も、性能値としては合格点。
でも、空気の流れや湿気の抜け道、風の入り方まで考えていないと、
体はどこかで「居心地が悪い」と感じます。
だから、省エネ“風”建売は作れても、
本当に快適な省エネ住宅とは別物なんです。
本当に大事なのは「数字より体感」
目に見える性能値だけを比べると、
建売も省エネ住宅も似ているように見えます。
でも、暮らしてみてわかるのは
「夏の涼しさが体にまとわりつかない」
「冬の寒さが足元から来ない」
という小さな快適さです。
これを叶えるのは、数字じゃなくて
風と空気の設計です。
じゃあ、省エネ住宅って何がそんなにすごいの？
ただの“高性能住宅”じゃない、「気持ちよさ」の仕組み
「省エネ住宅って、数字がすごいんでしょ？」
──それだけじゃありません。
一番の違いは、住んでみてわかる気持ちよさにあります。
魔法瓶のように熱を守る「断熱」
まず、家の中の温度を外に逃がさないのが断熱です。
断熱がしっかりしていると、
- 冬のあたたかさがずっと残る
- 夏の熱気が入りにくい
だからエアコンに頼りすぎなくて済みます。
すき間をなくして空気をコントロールする「気密」
次に大事なのが気密。
家にすき間が多いと、せっかく守った空気がすぐ外に逃げてしまいます。
気密がしっかりしていると、
外からのすき間風をシャットアウトできて、
空気を計画的に動かせるようになります。
家が“呼吸”する「計画換気」と「通風」
省エネ住宅が普通の家と違うのは、
空気の入れ替え方まで考えていることです。
計画換気があると、
- カビのもとになる湿気を外に出す
- においがこもらない
- 空気がいつもきれい
そして、通風を設計で取り入れると、
エアコンに頼らなくても自然の風が抜けるので、
夏でも空気が重くなりにくい。
「体が気づく」からこそ快適
数字だけでは測れないのが、
空気の軽さや、湿気の抜け方、足元の冷たさ。
これが、普通の建売と省エネ住宅の一番の差です。
数字だけじゃない、“空気の仕組み”が本物の省エネ住宅
だから、省エネ住宅を考えるときは、
- 断熱で熱を守る
- 気密ですき間を消す
- 計画換気で空気を動かす
- 通風で自然の力を活かす
この4つがそろって初めて、
「体が感じる快適さ」＝本当の省エネが手に入ります。
どう作る？本当に“気持ちいい”省エネ住宅のつくり方
断熱だけじゃ不十分。「空気の道」をどう作るかが勝負
省エネ住宅というと、まず思い浮かぶのは断熱です。
たしかに、家の中の熱を守るには大事なポイント。
でも、断熱だけを分厚くしても、
空気の流れが設計されていなければ、
熱や湿気がこもり、かえって不快さを感じることがあります。
気密は「限りなくゼロのすき間」が理想。でもそれだけじゃ足りない
気密の目的は、外と室内のすき間を限りなくゼロにして、
計画した換気が正しく機能する状態を作ることです。
すき間が多いと、空気が勝手に出入りしてしまい、
計画換気が思い通りに働きません。
だから、気密は数字を追うだけでなく、
換気計画とセットで考えることが大切です。
換気は24時間動いていても、設計が甘いとムダが増える
家の空気をきれいに保つために、
省エネ住宅では24時間換気が当たり前です。
でも、給気と排気の位置や量をきちんと計算しておかないと、
- 暖めた空気が無駄に出ていく
- 冷たい外気が直接入る
- 湿気やホコリが溜まる
などの問題が起こります。
通風は「四季を通して活かす設計」
多くの人が「通風＝夏だけ」と思っています。
でも本当は違います。
夏
昼間にこもった熱を、夕方一気に抜く「排熱」の通風がパッシブデザインの大事な要素です。
秋
涼しい空気を取り入れてエアコンなしで快適にする。
冬
換気システムはあるけれど、風の道を開けると
一度に空気を入れ替えられるので湿気やにおいが溜まりにくい。
つまり、通風は四季を通じて省エネにつながる設計の一部なんです。
机上の計算ではなく、現場で“空気の道”を作りきる
図面の上で断熱・気密・換気・通風を計算しても、
現場でその通りに作れなければ意味がありません。
だから、僕は現場管理にこだわります。
- 断熱材の隙間をチェックする
- 気密テープを貼り忘れない
- 換気ダクトが図面通りか確認する
- 通風用の窓が高さも位置もズレてないか確かめる
この細かい積み重ねで、初めて「体が感じる快適さ」が生まれます。
数字を追いかけるだけの家じゃなく、息がしやすい家を
結局、省エネ住宅を選ぶ理由は「数字を自慢するため」じゃありません。
- こもった熱を一気に外に出せる
- すき間風で寒さに悩まない
- 空気がこもらず、いつも軽い
こんな暮らしを叶えるために、
断熱・気密・換気・通風はワンセットの設計なんです。
建売を選ぶ前に知ってほしい。リノベで叶える快適な省エネ住宅
「このまま建売を選んでいいのかな？」
今、「そろそろ家を買おう」と思っている人の多くが、
まず建売住宅を探します。
すぐ住めるし、値段もわかりやすい。
でも、その便利さだけで選んでしまうと、
住み始めてから
「思ったより電気代が高い…」
「夏がムワッと暑い…」
「冬の朝が寒すぎる…」
と、後悔する人が意外と多いんです。
同じ予算でも「リノベーション」という選択肢がある
ここで知っておいてほしいのが、
リノベーションという選択肢。
例えば、建売に3000万円出すなら、
同じ3000万円で中古物件を買って、
自分たちの暮らしに合わせて省エネ仕様にリノベすることもできます。
リノベーションなら、間取りも空気の流れも思い通り
リノベなら、
- 家族の暮らし方に合わせて間取りを変えられる
- 壁や天井に断熱材を追加して熱を守れる
- すき間を減らして気密を上げられる
- 換気の経路を見直して空気をきれいにできる
- 通風の窓を追加して、夏も風が抜ける
こうして、建売では叶わない体感の心地よさを作り込めます。
「古い家や空き家は寒い」は、もう昔の話
「中古の家って寒いんじゃないの？」
と思う人も多いです。
でも、今は断熱材や窓の性能が高くなり、
施工方法も進化しています。
だから、昔の家でも、今の新築と変わらないレベルの
省エネ性能を作ることが可能です。
「建売よりも、暮らしに合わせてつくる方が安心じゃない？」
家は、一生で一番大きな買い物です。
だから、決まった間取りに自分の暮らしを合わせるより、
自分たちの暮らしに合わせて家を作るほうが後悔しません。
しかも、省エネ性能まで手に入るなら、
毎月の電気代も抑えられます。
「建売だけが正解じゃない」という新常識
「家を買う＝建売」という思い込みは、
これからは変わっていきます。
同じ予算でもっと快適で、もっと暮らしやすい選択肢がある。
それがリノベーションでつくる省エネ住宅です。
迷ったときは「誰かに聞いてみる」から始めよう
「家を買う」ときに、知らないことが一番のリスク
家を探していると、いろんなチラシやサイトを見て
「建売がいいのかな？」「中古は大丈夫かな？」と
頭がいっぱいになります。
でも、家づくりで一番後悔するのは、
「知らなかった！」ということ。
「もっと知っていれば、別の選択ができたのに」
そういう声を僕は現場でたくさん聞いてきました。
小見出し：プロに相談するって、営業されるって思ってませんか？
「相談するとしつこく営業されそう…」
そんな心配、正直いらないです。
僕が現場でお手伝いしているのは、
家を売ることじゃなくて、どうすれば暮らしが楽になるかを一緒に考えることです。
小見出し：「リノベってどれくらいかかるの？」だけでもOK
例えば、
- リノベっていくらかかるの？
- 断熱ってどこまで必要？
- 今の予算でできるの？
- 子どもの成長に合わせてどう間取りを考えたらいい？
全部まとめて最初に知っておくと、
ムダな後悔が減ります。
家づくりは「知ってから決める」が一番お得
建売を買うかどうかを決める前に、
「リノベならどこまでできるんだろう？」を知ってみてください。
それから選んでも遅くないし、
むしろ、あとで後悔するよりずっと安心です。
あなたの家族だけの「暮らしの形」を作ろう
家を買うことがゴールじゃなくて、
家族みんなが「帰りたくなる家」を作ることが本当のゴールです。
省エネで電気代も抑えられて、
空気が気持ちよくて、
子どもがのびのび走り回れる。
そんな暮らしを一緒に考えましょう。
気軽に話してみませんか？
「ちょっと話だけ聞きたい」でも大歓迎です。
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note｜現場の言葉と想いを、より深く綴っています
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