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ワークスペースや個室は3畳で。京都で小さい家の間取り計画

小さい家で「趣味や在宅ワークの居場所がない」と思う理由

「小さい家に住むと、在宅ワークの場所がない」「趣味の道具を広げる場所がない」と感じる人は多いでしょう。特に建坪10坪(延床20坪前後)の狭小住宅では、リビングや寝室だけで空間が埋まってしまい、仕事や趣味に使える余白がないように思えてしまいます。
しかし実際には、3畳ほどのスペースがあれば、ワークスペースとして十分に成立します。大切なのは「専用の部屋をつくる」のではなく、「暮らしの中に小さな居場所を埋め込む」という発想です。

建坪10坪の家に多い課題

都市部の狭小住宅に多い建坪10坪の家では、間取りの中心はLDKと寝室で占められます。子ども部屋や収納を確保すると、追加の書斎や趣味部屋を設ける余裕はありません。そのため「どうしてもスペースが足りない」と感じやすいのです。

個室を増やせないからこそ工夫が必要

限られた空間をそのまま部屋数で割ってしまうと、どの部屋も小さく使い勝手が悪くなります。そこで重要なのが“暮らしの動線に沿って、2畳半−3畳のスペースをどう切り出すか”という考え方です。

2畳半−3畳あればワークスペースは成立する

デスクと椅子、本棚が収まる最小単位

2畳半という広さは、畳を横に並べた程度。そこに幅120cm程度のデスクと椅子、本棚や収納ワゴンを置けば、在宅ワークに必要な最低限の環境は整います。

在宅ワーク・趣味の両立が可能

パソコン作業だけでなく、読書やハンドクラフト、音楽練習などの軽い趣味ならこの広さで十分。専用部屋ほどの閉鎖性はなくても、“自分の時間に切り替えられる場所”としての役割を果たします。

動線の端や隅を活かす

玄関横や階段下、リビングの一角など、生活動線の端に小さな余白が隠れています。そこを切り出すだけで、ワークスペースはつくれるのです。

可動式の間仕切りで“半個室”を実現

壁を立てて部屋を増やすと窮屈になりますが、パネルや家具で視線を遮るだけでも集中度は変わります。完全な個室ではなく“半個室”として整えるのが小さい家に合った方法です。

趣味と仕事を兼ねる場にする発想

趣味の道具とパソコンを同じ2畳半に収める。そうすれば、仕事と遊びを行き来できる“マルチスペース”が完成します。小さな空間だからこそ、役割を重ねる使い方が有効です。

小さい家だからこそ生まれる価値

必要最小限だから集中できる

広い部屋に余計なものを置くより、2畳半に必要なものだけを集めたほうが集中しやすいこともあります。限られたスペースは、無駄を省き本質に向き合う場になるのです。

余白を見つけて暮らしを広げる

「スペースがない」と思い込むのではなく、「どこに余白が眠っているか」を探すこと。そこに小さな居場所を差し込むことで、暮らし全体が豊かに広がります。

まとめ

建坪10坪の小さい家でも、2畳半ー3畳という最小限の広さがあればワークスペースは成立します。デスクと椅子、本棚が収まり、在宅ワークにも趣味にも十分。配置や仕切りの工夫で、家の中に新しい居場所をつくることができます。
小さいからこそ、本当に必要なものに集中できる。余白を掘り起こすことで暮らしは豊かになる。
小さい家?最高やん。

「建坪10坪の小さな家でも、2畳半のワークスペースはつくれる。
ただし実際の間取りや暮らし方に合わせた工夫は一つひとつ違います。
Greener’s Houseでは、狭小住宅のプランニングやリノベーションの相談を受け付けています。
『うちの家でできる?』と気になった方は、ぜひお気軽にご相談ください。」