小さい家の新築で洗面所を軽視するとどうなる?
延床20坪前後の小さい家を新築する際、多くの方はLDKや収納を優先して洗面所を後回しにしがちです。
その結果、
- 朝の支度が家族で渋滞する
- 洗濯や脱衣と兼用して使いづらい
- 採光や換気が弱く、カビや湿気に悩まされる
- 将来のライフスタイル変化に対応できない
といった後悔ポイントに直結します。新築時の洗面所計画は、家の快適さを左右する重要な要素なのです。

小さい家の新築でおすすめの洗面所寸法と配置
奥行きは40cm台を目安に
標準的な洗面台は奥行き55〜60cmですが、奥行き45cm前後のスリム設計にすると、通路幅を確保できます。壁付け水栓を選べばさらに数cm短縮可能です。
幅は最低90cm、できれば120cm
家族で同時に使うシーンを考えると、幅90cmが最低ライン。二人並ぶ場合や子どもの成長を見越して、120cmのカウンター型にするのがおすすめです。
配置は「回遊動線」に組み込む
玄関からリビングへ行く途中や、キッチンと浴室の間に配置すると動線がスムーズ。家事と身支度を同時進行でき、小さい家でもストレスが少ない暮らしになります。
小さい家ならではの洗面所アイデア
洗面+ランドリールーム一体化
新築時なら、洗面・脱衣・洗濯をまとめて3帖程度に計画するのも有効です。洗濯動線が短くなり、家事効率が格段にアップします。
収納は「壁面を使い切る」
造作ニッチや可動棚を縦に連ねることで、タオル・日用品をすっきり収納。床置き家具を減らすだけで、狭い洗面所でも広々と感じられます。
光と風を取り込む設計
小さい家の洗面所は暗くなりやすいので、高窓や天窓を計画に盛り込むのがポイント。昼間は照明なしでも快適に使える空間に。
植物で奥行きと癒しを
新築時なら棚やカウンターに「植物を置ける余白」をつくっておくと、毎日が気持ちよく。小さい家ほど、緑の演出で空間が豊かになります。
実際の新築プラン例

延床19坪2階建 greener’s house/10.0
Greener’s House/10.0は建坪10坪の小さな家です。この家は僕たちが規格化している、セミオーダーの家。
洗面所からの家事動線を2階に集約させることで、家事の分散を防いでいます。
将来を見越した洗面所設計のポイント
- 子どもが成長した時に2人同時利用できるか?
- 来客時に気軽に使える位置にあるか?
- 高齢になった時も使いやすい高さ・段差か?
小さい家こそ、最初の設計で「暮らしの変化」に柔軟に対応できるようにしておくことが大切です。
まとめ:小さい家の洗面所は“設計力で差がつく”
狭さを前提にするのではなく、寸法・配置・動線を緻密に計画すれば、小さい家の洗面所は「快適でおしゃれな空間」にできます。
家族の毎日を支える場所だからこそ、新築時にしっかり考えておく価値があります。
京都で“小さい家専門の設計・新築”を行っています。延床20坪前後でも洗面所を快適にデザインできる間取りをご提案します。お気軽にご相談ください。