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暮らしに間接照明って必要?固定式より“動かせる光”を選びたい理由

「おしゃれだから」と思って入れたけど…

雑誌やSNSでよく見る、間接照明のある部屋

リビングの天井から柔らかく光が漏れる部屋。

テレビ背面に仕込まれたLEDの光が、壁をふんわり照らす。

まるでホテルのような、完成された“雰囲気のある空間”。

SNSやインテリア雑誌で見かけるそんな写真を見て、

「うちも間接照明、つけようかな」と思ったことのある人は多いと思います。

実際、「間接照明 おしゃれ」「間接照明 リビング」などのキーワードで検索して、

画像のような空間を目指して設計に取り入れた人もいるはず。

でも、暮らし始めてふと気づく。

「あれ、これって……思ったほど使わないな」

「最初はよかったけど、今はほとんど点けてないかも」

「間接照明 暮らし 必要か」と感じている人は、意外と多い

実際、Greener’s Houseでも

「間接照明って本当に必要だったかな?」という相談をよく受けます。

その背景には、**“おしゃれと実用性のズレ”**があります。

写真ではきれいに見える。けど、実際に暮らすと操作が面倒だったり、眩しかったり、逆に暗すぎたり。

そして何より、「その場所に合っていなかった」と気づくのは、暮らし始めてから。

「間接照明 入れて後悔」なんて検索もされているように、

“空間を彩る光”が、逆に“使わない照明”になることも少なくありません。

これは、設計段階で「とりあえず入れた」パターンにありがち。

特に天井や壁に仕込むタイプは、あとから調整ができないぶん、

「本当に必要か?」を深く考えずに採用すると、暮らしとズレやすいんです。

おしゃれ=快適”じゃないというズレ

雰囲気と実用性は、必ずしも一致しない

間接照明と聞くと、

「空間がグッとおしゃれになる」「ホテルライクな雰囲気になる」

という印象があるかもしれません。

確かに、間接照明には

・光を壁に反射させて柔らかくする

・空間に“奥行き”を与える

・影がやわらかくなって視覚的に美しい

といった効果があります。

でも、ここで一度立ち止まりたいのは、

“それって暮らしに必要?”という視点。

映える空間と、住みやすい空間は、別のもの。

照明は本来、「見たいものを見る」「落ち着いて過ごす」「空間を分ける」など、

暮らしの導線や感覚に寄り添う役割があるはず。

でも、間接照明を“雰囲気づくり”として先に採用してしまうと、

実際の使い勝手や生活のリズムと噛み合わなくなることが多いのです。

壁や天井に仕込む照明は「暮らしながら調整できない」

僕が一番ひっかかっているのはここ。

スタンドライトやブラケットなら「ちょっと位置を変える」「別の角度に当てる」ができます。

でも、壁の中や天井の中に組み込んでしまう照明は、動かせない。

光の強さや当たる場所が合わなくても、もう変更できない。

「間接照明 天井 後悔」「間接照明 壁 暮らしに合わない」といった検索があるように、

固定式の照明は“ライフスタイルの変化”に耐えられないことが多いんです。

しかも、天井に間接照明を入れる場合は、構造や断熱にも影響します。

場合によってはコストも上がり、メンテナンスも難しくなる。

これって本当に必要?

店舗やホテルなら「演出」として成り立つけど、

暮らしの中で日々触れる光が、固定されているってどうなんだろう。

間接照明のメリット・デメリット

間接照明のメリット──光をデザインするということ

まずは、肯定的な側面から。

間接照明の最大の特徴は、**“光源を見せずに光だけを扱える”**という点。

壁や天井に反射させた柔らかな光は、

空間全体を包み込むような効果を持っています。

• 眩しさがない

• 陰影が柔らかくなる

• 奥行きや立体感が生まれる

• 夜の空間が「整って」見える

特に店舗やモデルルームでは、

「空間を印象的に見せるための光」として間接照明がよく使われています。

天井の高さが出せなかったり、構造に制限がある中でも、

視覚的な広がりを演出できる点では、優れたツールだといえます。

デメリット──「固定化」された光は変えられない

一方で暮らしの中では、この“演出”が重たく作用することもあります。

• 位置を変えられない

• 明るさや方向が固定されている

• 掃除やメンテナンスが面倒(特に天井裏や壁内部)

• LED切れたら施工業者呼ばないと交換できない

• そもそも“暗い”場合がある

そして何より──

「その照明が合っているかどうか」が、

暮らしてみないとわからないということ。

暮らしとは“変化するもの”なのに、

間接照明は“動かせない”。

ここに、暮らしと照明のズレが生まれる大きな理由があります。

また、壁や天井に仕込む間接照明は、施工費もかかり、設計の自由度も制限されます。

つまり「手間とコストをかけたわりに、必要な光にならない」ケースも少なくない。

スタンドやブラケットを“置く”照明で考える

暮らしと共に動く光で調整する

もし、今から照明を考えるなら──

「動かせる光」から始めてみるのがいい。

たとえばフロアスタンド、テーブルランプ、クリップライト、ブラケットライト。

それらは“壁や天井に仕込む間接照明”と違って、暮らしに合わせて置き方や向きを変えられる。

明るすぎるときは、壁に向けて。

手元を照らしたいときは、角度を調整して。

気分や季節に応じて場所ごと灯りをつくり変えることができる。

つまり──

暮らしが主役で、光が寄り添う。

それが、Greener’s Houseが考える照明の在り方です。

「間接照明っぽい光」は“当て方”でつくれる

実は、わざわざ仕込まなくても、

間接照明のような“柔らかい光”は、スタンドでも十分に再現できます。

• 白壁に向かってライトを当てる

• 低めの位置から照らすことで、影を下に落とす

• 色温度の低い(暖色系)電球を選ぶ

• 小さな光を点在させ、全体を照らさない

このように“光を壁や天井に反射させる”という考え方だけを取り入れれば、

工事不要で、自分好みの空間演出が可能になります。

特にGreener’s Houseのような「余白」や「揺らぎ」を大切にする空間には、

「必要なときに灯り、いらないときは消せる光」が似合います。

灯りが生む、暮らしの“余白”

一灯で全部照らさなくてもいい

部屋のすべてを均等に照らす必要はない。

むしろ、すこし暗い部分があることで“気配”が生まれる。

テーブルの上だけを照らす灯り。

窓辺のスタンドが、壁にぼんやりと落とす影。

そのまわりには、暗さじゃなく“静けさ”が広がっている。

「照明=明るくするもの」と決めつけていたころ、

暗さ=不安だった。

でも今は、“照らさない部分”にこそ安らぎを感じる。

それは、きっと暮らしの中に“余白”ができたから。

照明は、ただの設備じゃなくて──

空間に呼吸を与えるツールだと僕は思う。

小さな光が、心を落ち着ける場所になる

Greener’s Houseでプランを考えるとき、

いつも意識するのは“全体照明”ではなく、“その人にとっての光の居場所”。

• 夜の読書のとき、隅に灯るフロアライト

• 玄関で迎えてくれる足元灯

• 窓辺の椅子とグリーンを照らす小さなペンダント

その灯りに照らされることで、自分自身の輪郭がやわらかくなっていく。

照明が“空間”だけじゃなく、“気持ち”を照らしてくれる瞬間。

暮らしに必要なのは、均質な明るさではなく、

心を休めるための“スポット”だと思うんです。

だからこそ──

「間接照明を仕込むかどうか」という話ではなく、

“自分にとって心地いい光のあり方”を、暮らしの中で考えてみること。

それが、“照明選び”よりずっと大切なプロセスだと僕は思っています。

照明を“つける”より“考える”

間接照明をつける前に、“その光が必要か”を考えてみる

間接照明を否定したいわけじゃない。

ただ、「つけること」が目的になっているなら、

一度立ち止まってもいいんじゃないかと思う。

本当にその光が必要か?

それは“誰かの真似”じゃないか?

その照明が、自分の暮らしに本当に寄り添うものなのか?

暮らしの中に必要なのは、

「おしゃれな光」より、「心地よい暗がり」かもしれない。

そしてそれは、

高価な照明器具でも、天井に埋め込まれたLEDでもなく、

もしかすると、夜にそっと灯る1本のスタンドライトだったりする。

Greener’s Houseが大切にしている、照明との向き合い方

Greener’s Houseでは、照明を**「暮らしの一部」として考えます。

空間のアクセントではなく、“人の居場所を支える光”**として。

照らしすぎず、照らさなさすぎず。

心がほどける余白を、灯りでそっとつくっていく。

僕たちは、“余白のある灯り”を提案したい。

そして、暮らしながらその光を少しずつ変えていける選択肢を届けたい。

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