中古住宅のインスペクションをしないと後悔する理由
中古住宅で多い失敗は「シロアリ被害」と「雨漏り」
中古住宅を買うとき、インスペクション(住宅診断)を「お金がもったいないから」と後回しにする人は多いです。しかしこれが、あとで大きな修繕費を抱えて後悔する一番の原因になります。
特に中古住宅 シロアリ被害と雨漏りは失敗事例として最も多く、購入前に気づけない人がほとんどです。外壁を塗り直したり、内装をきれいにしてあっても、見えない床下や天井裏に問題が残っていることは珍しくありません。
例えば、床下にシロアリが巣を作って柱を食い荒らしていたり、過去に雨漏りした痕跡が屋根裏に残っていて、すでに構造材が腐っていたり…。こうした「目に見えない中古住宅の欠陥」は、引き渡し後に一気にトラブルとして表面化します。
結果として、たったインスペクション費用10万円をケチったばかりに、後から数百万円をかけて修繕する羽目に。中古住宅を検討している人こそ、「まずは診断を入れる」というステップを絶対に外さないようにしましょう。
見た目がきれいでも見えないリスクは必ず潜んでいる
「外装がきれいだから大丈夫だろう」「前のオーナーがリフォームしてるから安心」と思い込んでしまう人は多いです。でも、インスペクションで実際に確認してみると、中古住宅のシロアリ被害や雨漏りの形跡が見つかるケースは本当に多いのが現実です。
家は年数が経つほど、床下や屋根裏といった普段見えない場所に傷みが蓄積します。しかも、これらの傷みは素人では気づけません。だからこそ、中古住宅のインスペクションは必要不可欠と言われるのです。
最初に10万円程度のインスペクションを入れておけば、「買うべきか、やめるべきか」を冷静に判断できます。これが、後悔しない家選びの大前提です。
なぜ中古住宅はシロアリや雨漏りのリスクが高いのか
築年数だけでは判断できない構造内部の劣化
「築年数が浅いから大丈夫」と思っている人も少なくありませんが、中古住宅のシロアリ被害や雨漏りのリスクは、築年数だけでは判断できません。
例えば、築10年でも床下の湿気が多い家や、立地条件が悪い家は、すでにシロアリが住みついていることがあります。また、外からの見た目がきれいでも、内部の防水処理が甘かったり、施工ミスがあったりすると、雨漏りはすぐに発生します。
中古住宅では「前のオーナーの手入れの仕方」や「過去の修繕歴」が大きく影響します。しかしこれらは内覧だけでは分からないことがほとんどです。
だからこそ、購入前にプロによるインスペクションが必要なのです。
素人目にはわからない隠れた欠陥とは
家の専門家でなければ、床下の土台の状態や柱の腐食、水の侵入経路を正確に見抜くことはまず不可能です。
これが中古住宅のインスペクションの必要性が高い理由の一つです。
とくにシロアリ被害は、床下をのぞいても一見わからないことが多く、プロの目と専門の道具で調査して初めて発見されるケースがほとんどです。
同じように、雨漏りも屋根裏に上がってみないと見えないシミや構造材の腐食があります。放置すればするほど修繕費は膨らむだけです。
中古住宅を検討するなら、「素人では見えない欠陥をプロが必ず見つける」くらいの感覚で、診断を前提にするのが後悔しない方法です。
インスペクションで必ずチェックしてもらうべきポイント
床下のシロアリ被害を徹底チェック
中古住宅のインスペクションで最優先に確認してほしいのが、床下のシロアリ被害です。
床下は湿気がこもりやすく、木材が常に湿った状態だとシロアリにとって絶好の住処になります。外からは全く分からなくても、土台や柱の内部が空洞化していることもあります。
プロのインスペクターは、床下に潜って土台・大引き・束柱の状態を目視と専門機器で徹底的に確認します。これにより、購入後に高額な駆除費や補修費がかかるリスクを事前に回避できます。
屋根・外壁・天井裏の雨漏り跡を見逃さない
もう一つ必須なのが、雨漏りの確認です。
雨漏りは放置すると木材の腐食を進め、構造強度を一気に弱めます。中古住宅で一番怖いのは、前のオーナーが表面だけ修繕して内部のダメージを放置しているケースです。
インスペクションでは、屋根の瓦のズレや外壁のヒビ、屋根裏の雨染み跡をチェックし、過去の雨漏り歴や現在の防水状況を総合的に診断します。
特に天井裏は自分では確認できない場所なので、プロの診断がなければ見逃してしまう人がほとんどです。
インスペクションで分かることを活かす
中古住宅のインスペクションは必要性を理解した上で、必ず床下と屋根裏の状態を中心にチェックしてもらいましょう。ここで問題が見つかれば、購入を見送るか、修繕費を考慮して交渉するか、正しい判断ができます。
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インスペクションも大事ですが、まずは自分たちがいくら借りれるのか、いくらなら楽に返すことができるのかを知ることからはじめませんか?
インスペクションの費用相場と診断結果の活かし方
中古住宅の診断費用は約10万円が目安
中古住宅を購入する前にプロに診てもらうインスペクションの費用相場は、だいたい7万円〜10万円が一般的です。調査範囲や物件の広さによって金額は変わりますが、平均すると10万円前後を見込んでおくと安心です。
一見「高いな」と感じるかもしれませんが、中古住宅 シロアリ被害や雨漏りを見逃して数百万円の修繕が発生することを考えれば、むしろ安い保険です。
診断結果が悪かった場合の選択肢と交渉術
インスペクションを実施して、もしシロアリ被害や雨漏りなどの問題が見つかった場合、落ち込む必要はありません。
大事なのは「どう判断するか」です。例えば:
- 被害が大きすぎるなら購入をやめる
- 修繕できる範囲なら、その分を見積もりに含めて価格交渉する
- 修繕費を売主負担にしてもらえないか相談する
- 診断結果をもとに、さらに詳細な調査を追加する
多くの人がやりがちなのが、問題が出ても「まあ大丈夫か」と自己判断して買ってしまうことです。中古住宅のインスペクションは必要性を理解した上で、「問題があれば必ず次の一手を打つ」と決めておきましょう。
診断結果を交渉に活かす具体例
たとえば、床下に小規模なシロアリ被害が見つかった場合、「駆除と補修に〇万円かかるので、その分価格を下げてください」と交渉するのが一般的です。
雨漏りも同じです。「屋根の防水や外壁補修が必要なので、その分を見積もって再調整してほしい」と伝えましょう。
プロの診断結果という根拠があるので、売主も無視できません。
インスペクションで失敗しない中古住宅選びをする
修繕費を見込んで価格交渉を有利に
インスペクションで問題が見つかったとしても、それは「失敗」ではありません。むしろ、後から気づくより何倍も良いことです。
診断でシロアリ被害や雨漏りが分かれば、修繕費を計算して価格を交渉できます。
多くの人が、ここを曖昧にしたまま契約を急いでしまい、結果として追加のローンを組むはめになるのが現実です。
中古住宅選びで大切なのは、「購入金額+修繕費」の総額で計画を立てること。インスペクションの結果を活かして交渉することで、予算オーバーの失敗を防げます。
診断を踏まえた安全なリノベーション計画
僕自身、インスペクションと耐震診断士の資格を持っているので断言できますが、診断なしでのリノベーション計画はほぼ無謀です。
構造に問題がある家を、内装だけきれいにしても意味がありません。
床下や構造材の状態を把握した上でプランを立てることで、初めて「安心して長く住める家」になります。
インスペクションを通して状態を把握することで、
- どこを直せばいいのか
- 直さなくてもいい部分はどこか
- 将来的にどこにお金がかかりそうか
こうした全体像がわかります。
中古住宅の失敗しない選び方は、「状態を知ってから買う」「必要に応じて補強する」、これに尽きます。
中古住宅のインスペクションは必要不可欠|まずは相談から
失敗しない中古住宅選びは「調べてから買う」が基本
中古住宅を探し始めると、つい「立地」や「間取り」ばかりに目がいきがちです。
でも本当に大切なのは、見えない部分の安全性を確認することです。
僕自身、インスペクションと耐震診断士の資格を持つ立場からはっきり言います。
中古住宅を買うなら、インスペクションを省略する選択肢は絶対にありません。
数十万円を惜しんで数百万円の修繕費を抱えるより、最初に10万円程度の診断を受けておくほうが、安心感も資金計画も圧倒的にブレません。
キノスミカでは僕自身が必ず物件の耐震診断➕インスペクションを実施しています。
この物件どうだろう?
意見を聞いてみたい。だけでも問題ありません。
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