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「高性能リフォームって結局何?|京都の寒い家を暖かくする一番の近道」

  1. 高性能リフォームとは?京都で「意味あるの?」と思うあなたへ
    1. 「高性能リフォーム」とは、“見えない不快”をなくす工事
    2. 普通のリフォームでは変わらない「住み心地」
    3. 豪華さじゃない、暮らしを軽くするための投資
  2. 京都の家が寒い・暑い本当の理由と底冷えの構造
    1. 京都の底冷えの正体
    2. 古い家の「隙間」と「断熱ゼロ」
    3. 暑さと湿気のダブルパンチ
    4. 底冷えと暑さを同時に変えるには?
  3. 高性能リフォームで快適になる?数値だけじゃない“空気の話”
    1. 数値が良くても「なんか息苦しい」は起こる
    2. 本当の“高性能”は空気の道を読むこと
    3. 空気を計算じゃなく、暮らしに合わせて設計する
    4. 性能の数値を超えるのは「人の感覚」
  4. 高性能リフォームの実例|京都の家で“体感”がどう変わったか
    1. 【築45年 木造】底冷えの家にさよなら
    2. 【築38年 戸建て】家の中の温度差ゼロへ
    3. 数字じゃない、体感がすべて
  5. 高性能リフォーム 京都の費用と補助金のリアル
    1. 見えるところより、見えないところにお金がかかる
    2. 京都でのリフォームの目安は?
    3. 補助金をちゃんと使えば2〜3割はカバーできる
    4. 大事なのは「どこにお金をかけるか」
  6. 我慢を紐解き、空気を変える|本当に快適な京都リフォームとは
    1. 僕にとっての「高性能」とは
    2. 見た目じゃない、「深呼吸したくなる家」
    3. 我慢を紐解く。暮らしを守り直す。
    4. これが、僕のリフォームの形です。

高性能リフォームとは?京都で「意味あるの?」と思うあなたへ

「高性能リフォームって、必要なんですか?」

「普通のリフォームと何が違うんですか?」

「京都みたいに底冷えする町で、断熱や気密をやって本当に変わるの?」

──これ、リフォームを考えている人のほとんどが心の中で思っている疑問です。
でも、なかなか誰も口には出さない。

僕のところに相談に来る人も、最初は「うち古い家だから無理ですよね」とか
「まあ我慢してればいいかと思ってました」って言うんです。

でも、その「ずっと我慢してきた何か」を本当は手放したい。
これが僕が知っている、京都でリフォームを考える人の本音です。

「高性能リフォーム」とは、“見えない不快”をなくす工事

多くの人が思うリフォームは、
キッチンやお風呂を新しくしたり、壁紙を張り替えたり、
目に見える場所をきれいにするもの。

でも、高性能リフォームってちょっと違います。

高性能リフォームとは、
「寒さ・暑さ・湿気・空気の重さ」という“見えないストレス”を、
家の中から取り除く
ことを重点的に考えるんです。

普通のリフォームでは変わらない「住み心地」

僕がこれまで見てきた中で一番多い後悔は、
「見た目は新築みたいになったのに、冬が寒いままだった」という声。

京都の底冷えは、床・壁・天井・窓、
全部に隙間があることで起こります。

そこに新しいキッチンやおしゃれなクロスを入れても、
体感温度は1℃も上がりません。

重要なのは、体感温度をいかに心地いい状態に保つことができるか。なのです。

豪華さじゃない、暮らしを軽くするための投資

「高性能」という言葉が立派すぎて、
豪華な家にしないとダメと思う人も多いけど、違います。

高級キッチンやタイルよりも、
“寒さで肩をすくめる時間をなくす”ことにお金を使う

それが、本当の高性能リフォームだと僕は思っています。

次は、「京都の家がなぜ寒いのか」
底冷えの正体と、
見落とされがちな根本原因をお話しします。

京都の家が寒い・暑い本当の理由と底冷えの構造

「京都の家って、なんでこんなに寒いんだろう…」
「冬の底冷えって、気合で乗り切るしかないの?」

これも、多くの人がずっと思いながら、
誰にも言えずに我慢してきたことです。

京都の底冷えの正体

京都の冬の寒さには、ちゃんと理由があります。

まず、地形です。
京都は四方を山に囲まれた盆地なので、冷たい空気が夜になると溜まってしまう。
昼間に少し暖かくなっても、夜から朝にかけて一気に底冷えするのは、
この「空気の逃げ場がない構造」のせいです。

古い家の「隙間」と「断熱ゼロ」

もう一つの原因が、家そのものの構造です。

「京都の家 寒い理由」と検索すると必ず出てくるのが、
築30年以上の木造住宅にはそもそも断熱材が入っていないこと。

昔の家は「冬は寒いもの」という前提で、
分厚い布団や火鉢で乗り切るのが当たり前でした。

だから、床下も壁も天井も、
今の基準でいうと「ほぼ隙間だらけ」。
ここにどんなに最新のエアコンをつけても、暖かい空気はすぐ逃げます。
暖房をガンガンにするから顔は火照るのに足元は寒い。なんてことが起きるんですね。

暑さと湿気のダブルパンチ

「京都の家って冬だけじゃなくて夏も地獄じゃないですか?」

これもよく聞きます。

そう、京都の夏は湿気が重く、
風通しが悪いのでムワッとした空気が家にこもります。

これは断熱と気密が中途半端で、
空気の流れを意識した間取りになっていないことが大きな原因です。

底冷えと暑さを同時に変えるには?

じゃあ、どうすればいいのか。

僕が提案するのは、
断熱、気密、換気の3点セットでまずはリフォームを考えることです。

たとえば、

  • 床下に断熱材をびっしり入れて、床からの冷気を止める
  • 壁と天井の断熱を補強して、室温を安定させる
  • 窓を二重サッシにして、熱の出入りを最小限にする
  • 計画換気を設計して、湿気と空気を外に逃がす

底冷えも、夏のムワッとした空気も、一部だけ直しても、残るものは残る。
僕はいつも、どう空気が動いて、どこから冷気が入り、
どこに熱が逃げるのかまで全部見ます。


それを考えないと、結局また我慢することになるからです。

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リフォームやリノベーションに限らず家づくりで大切になるのは、施工者側がどういう考えを持って家づくりに望んでいるのか。
僕は本当にここだけなんだと考えています。
この部分がどこに向いているのかが、明確でないと家づくりは上手く行きません。
下の画像をクリックすると僕たちの考えがわかります。

高性能リフォームで快適になる?数値だけじゃない“空気の話”

「高性能って言うけど、本当にそんなに違うの?」

「UA値とかC値とか、数字が良くても快適じゃないって聞くけど…」

結論から言います。
家の数値は大事です。でも、暮らし心地を決めるのは、数値じゃなくて空気の流れ方と人の感覚です。

数値が良くても「なんか息苦しい」は起こる

例えば、「気密性能が高い家は息苦しい」と言われることがあります。

これは実際によくある話で、
断熱と気密だけ頑張って、換気の設計を後回しにすると、
空気が動かずにこもってしまうんです。

だから僕は、「数値だけ追いかけてもダメ」というのが持論です。

本当の“高性能”は空気の道を読むこと

僕が考える高性能リフォームは、
壁の中に断熱材を詰めることじゃありません。

冬の朝、足元が冷えない。
夏の夕方、ムワッとした湿気がこもらない。
窓を開けても快適さが崩れない。

その体感をつくるのが、僕にとっての「性能」です。

空気を計算じゃなく、暮らしに合わせて設計する

よく「換気設計って必要ですか?」と聞かれます。

僕の答えは「絶対に必要」。
でも、計算だけじゃ意味がないとも思っています。

風の入り口と出口、外の風向き、窓の高さ、季節の気圧差──
暮らし方に合わせて空気が自然に抜ける道を考える。
これがあるから、閉めても開けても快適が続きます。

24時間自然な形で室内の空気が入れ替わり続けることが重要なんです。

性能の数値を超えるのは「人の感覚」

UA値やC値の数字をクリアしていても、
家の中で「あれ?」と思うことはたくさんあります。

朝の空気が重い
窓を開けたとたん冷気が一気に入る
換気扇を回しても湿気が抜けない

こういう「ちょっとした違和感」をなくすのが、
本当の意味での“高性能リフォーム”だと僕は思っています。

結局のところ、
数値よりも大事なのは、人が感じる「軽さ」や「呼吸のしやすさ」。

これがなかったら、どれだけ高性能なスペックを並べても意味がない。
僕が目指すのは、数字ではなく「空気がちゃんと心地いい家」です。

高性能リフォームの実例|京都の家で“体感”がどう変わったか

「本当に、高性能リフォームで何が変わるの?」

「数字や理屈じゃなくて、暮らしてみてどう?」

──これは、僕が一番大切にしている問いです。
だから、今回は京都で実際にリフォームした家の“体感の変化”を、短くお伝えします。

【築45年 木造】底冷えの家にさよなら

北区の築45年の木造住宅。

冬は足元が冷えすぎて、ストーブの前から動けない。
どこかに座布団を置かないと暮らせない。
そんな状態でした。

ここでは、床下に厚い断熱材を入れ、壁と天井も補強し、
古い窓を内窓で二重に。
家具の位置も見直して、室内の空気が止まらないように。

サーモグラフィックの数値的にも改善が見込まれ、体感温度も向上。

【築38年 戸建て】家の中の温度差ゼロへ

伏見区の築38年の家。
暖房をつけても、廊下や脱衣所はキンキンに寒くて、電気代も高かった。

外壁に付加断熱をして熱を閉じ込め、
サッシを樹脂サッシに替え、熱交換型の換気で空気の通り道を作った。

「廊下でも寒くないって、こんなに気持ちいいんですね」

換気計画を上手くしないと、逆に寒い空間をつくることにもつながります。
1F全体の断熱リフォームだったので階段にはカーテンをつけて、冷気、暖気の動きを抑制。

体感温度は確実に向上。

暮らしやすくなったとの言葉で安心しました。

数字じゃない、体感がすべて

「UA値がどう」とか「C値がどう」とか。
もちろんそれも大事だけど、
本当に大事なのは、住む人が『あれ?前よりラクだな』と思えることです。

僕が作りたいのは、
「心の我慢が一つ消える空気」です。

高性能リフォーム 京都の費用と補助金のリアル

「高性能リフォームって、結局いくらかかるんですか?」

「普通のリフォームより高いって聞くけど、本当のところは?」

──こういうお金の話って、
みんな一番気になるのに、なかなか表では出てこない。

だから僕は、なるべく正直に話します。

見えるところより、見えないところにお金がかかる

見えるところにお金をかけるのは心理的にも安心感があります。

僕だって見えないところにお金をかけるのに、「大丈夫です」って言われても不安になります。

ですが、家づくりは見えない場所にお金をかけることで安心や快適が生まれます。

例えば、キッチンを最新にすると100万円かかる。
じゃあその100万円で床下と壁に断熱を入れ直したら?

体感温度は、キッチンが最新になるより何倍も向上します。
※キッチンを入れ替えることも不満の解消にはなります。これも重要です。

高性能リフォームは、見えないところにお金がかかる。
これが最大の特徴です。

京都でのリフォームの目安は?

高性能リフォームは「見えないところ」にお金がかかります。
具体的には、だいたいこれくらいです

工事内容目安費用(税込)
床・壁・天井の断熱(延床30坪)約250万〜350万円
窓の内窓設置 / サッシ交換(8〜10カ所)約100万〜150万円
換気システム導入(全館換気)約80万〜120万円
設計・気流解析費約30万〜60万円

補助金をちゃんと使えば2〜3割はカバーできる

「補助金って面倒でしょ?」とよく言われます。

確かに手続きは複雑ですが、
ちゃんと設計して申請すれば、総額の2〜3割は補助されることが多いです。

たとえば、
国の長期優良住宅化リフォーム推進事業
京都市の断熱改修支援金

このあたりは毎年内容が変わ理ますが、「どうせ無理」と諦めないでまずは相談してください。

制度名補助金額(最大)内容
国:長期優良住宅化リフォーム最大250万円(条件あり)断熱・耐震・省エネ機器など
環境省:断熱リノベ支援最大200万円(内容による)高性能断熱材や設備
京都市の独自補助最大60万〜100万円地域によって異なる

大事なのは「どこにお金をかけるか」

僕が一番伝えたいのはこれです。

お金をかける理由は、家を豪華にするためじゃない。
ずっと我慢していた寒さや空気のストレスを手放すため。

その優先順位がブレなければ、
高性能リフォームの金額は「高い」じゃなく「必要な投資」になります。

お金の心配がやっぱり一番身体にストレスを与えます。
あなたの不安が少しでも紛れるかもしれません。
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下の画像をクリックすると記事が読めます。

我慢を紐解き、空気を変える|本当に快適な京都リフォームとは

ここまで読んでくれた人に、
僕が一番伝えたいことを最後に言います。

僕にとっての「高性能」とは

高性能リフォームっていうと、
UA値とかC値とか、いろんな数値の話になります。

でも僕がやりたいのは、
数字をクリアすることじゃないんです。

本当にやりたいのは、
「寒いのが当たり前だから」「古い家だから仕方ない」って
誰かがずっと我慢してきた空気を、根っこから変えること。

それが、僕の考える「高性能」です。

見た目じゃない、「深呼吸したくなる家」

どんなにキッチンが豪華でも、
空気が重くて寒い家は、暮らしにくい。

でも、空気が軽くて、足元が冷えなくて、
窓を開けたくなる家は、きっと毎日が少しラクになる。

僕が届けたいのは、そんな「呼吸したくなる家」です。

我慢を紐解く。暮らしを守り直す。

リフォームもリノベーションも、
本当は“古いものを新しくする”ことが目的じゃない。

「我慢を紐解く」ことこそが、僕がやるべき仕事だと思っています。

寒さも、湿気も、空気の重さも、
一つずつ一緒に言葉にして、一緒にほどいていく。

そして、もう一度暮らしを守り直す。

これが、僕のリフォームの形です。

もし今、家のことでモヤモヤしているなら、
無理に今すぐ相談しなくていいです。

でも、またふと「こういう家に住みたいな」と思ったら、
そのときはぜひ話を聞かせてください。

高性能って、数字の話じゃない。
我慢を紐解いて、暮らしを軽くする話です。

ご相談・ご質問など、小さなことでも大丈夫です。
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