洗濯物が乾かない家には“空気の流れ”がない|湿気がこもる間取りの落とし穴
朝干したのに、夜まで乾かない…それって家のせいかもしれません
朝、出かける前に洗濯物を部屋干し。
夜になっても、まだジメジメしている。
「ちゃんと換気してるのに」
「除湿機を回してるのに」
それでも乾かないのは、“家のつくり”に原因があるかもしれません。
洗濯物が乾かない家には、ある共通点があります。
それは、湿気が外に逃げない空気の流れのない家だということ。
京都のように湿度の高い地域では、特にこの問題が起こりやすいんです。
湿気が抜けない家の特徴|洗濯物が乾かないのはなぜ?
換気扇があるのに湿気がこもる理由
洗濯物が乾かない家には、次のような特徴があります。
- 換気扇がトイレやお風呂にしかついていない
- 吸気口が少なくて、空気が動かない
- 部屋ごとにドアを閉めていて、空気が分断されている
- 断熱が不十分で、空気が冷えてしまい湿度が抜けない
つまり、「湿気が外に逃げる道」がない設計になっているんです。
たとえ除湿機やエアコンを使っていても、空気の流れがなければ効果は出にくいんです。
部屋干しで困るお母さんの本音|結露・臭い・カビの悩み
自然素材の家なのに洗濯物が乾かない?
とくに子育て中のご家庭では、部屋干しは日常。
でも、こんな悩みがありませんか?
- 窓にびっしりつく結露
- 生乾きのにおいが残る
- 子どもがいるから、カビやダニが心配
- 無垢材の床や漆喰の壁なのに、調湿してくれない気がする
実はこれ、自然素材のせいではありません。
空気が流れていないと、どんな素材も力を発揮できないんです。
洗濯物が乾かない家を変える|通風と換気の設計がカギ
空気の入り口と出口があると、湿気は抜けていく
洗濯物が乾きやすい家にするには、次のことが大切です。
- 吸気と排気のバランスが取れている
- 部屋の空気が1周できる間取り
- 天井と床の温度差が小さい
- 湿気を「入れる場所」と「出す場所」がある
換気扇がある=空気が流れるとは限りません。
空気がどう流れるかは、家の設計次第なんです。
自然素材を活かすには、空気の流れの設計が必要です
漆喰や無垢材は“空気が動いてこそ”効果を発揮する
無垢フローリングや漆喰の壁には、調湿効果があります。
でもそれは、空気が動いていることが前提。
空気がよどむ場所では、どれだけ自然素材を使っていても、湿気はたまり続けてしまいます。
だからこそ、断熱・気密・換気の三つをセットで設計することが大事なんです。
洗濯物が乾く家は“設備”ではなく“空気の設計”でつくる
空気の通り道をつくると、毎日のストレスが変わります
洗濯物が乾かない家を改善するには、次のようなことを見直す必要があります。
- 吸気口と排気口をセットで考える
- 換気扇の位置と風の通り道を設計する
- 床下や天井裏の断熱を強化する
- 湿気がたまらないように、空気を循環させるルートを考える
洗濯物が乾く家は、たまたまできるわけではありません。
設計の力で“つくる”ことができるんです。
まとめ|洗濯物が乾かない理由は“空気が止まっているから”
洗濯物が乾かない、部屋がジメジメする。
その原因は、目に見えないけれど空気の設計にあります。
京都のような湿度の高いエリアでは、
断熱・気密・換気のバランスがとれた家づくりが特に重要です。
あなたの家の空気、きちんと流れていますか?
もし少しでも「そうかも」と感じたら──
それは、設計を見直すチャンスかもしれません。
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