
「リノベーションって、いくらかかるんですか?」
京都で家づくりを検討する人から、必ず出る質問です。
工務店から見積もりを受け取っても、その数字が「高いのか安いのか」判断できず、不安になる方は多いものです。
さらに「最初は安いと思ったのに、追加費用で結局予算をオーバーした」という声も少なくありません。
リノベーションの価格は、相場を知らないと判断できず、工務店任せになってしまいます。
だからこそ大切なのは、相場を知り、価格が動くポイントを理解すること です。
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この記事では、京都のリノベーション価格をわかりやすく整理すること。
そして、費用が変動する具体的な要因を5つに絞って解説します。
京都でのリノベーション費用の相場とは?
まず押さえておきたいのが、リノベーションの大まかな価格帯です。
例えば70㎡前後の戸建てやマンションをスケルトンにして全面的に改修する「フルリノベーション」。
ここれになると、1200万〜1800万円程度 が一般的です。
一方で、キッチンや浴室など水回りだけを改修する「部分リノベーション」。
これだと、200万〜500万円 が目安になります。
ここにさらに断熱改修や気密強化といった「性能向上リノベーション」。
こちらを加えると、追加で300万〜800万円 が必要になることもあります。
つまり、同じ「リノベーション」といっても、工事範囲や性能向上の有無で費用感は大きく変わるのです。
見積もりの内訳が不透明で不安な方はこちら 。
→リフォーム見積もりの落とし穴|契約前に知るべき5つの盲点
リノベーション価格を左右する5つの要因
次に、リノベーション費用がどのように変動するのかを5つの観点で整理します。
単語だけではわかりにくいので、具体例を交えながら説明します。
工事範囲
同じ「リビング改修」でも、壁紙を張り替えるだけなら費用は数十万円で済みます。
一方で、例えば、以下の工程を含めたとします。
・床材を無垢材に変える。
・断熱材を入れ直す。
・間取りを広げる。
こうなると、費用は一気に数百万円規模に膨らみます。
つまり「どこまで手を入れるか」が最初の分岐点です。
建物の構造
木造と鉄骨造、RC(鉄筋コンクリート)造では工事の難易度が違います。
木造なら比較的解体がしやすいのに対し、RCは配管や配線の変更にコストがかかりやすいです。
例えば、京都の町家のように伝統構造を残す必要がある建物。
こうなると、補強や職人技が必要になり、費用はさらに上がります。
性能向上リノベーション
断熱や気密改修を入れるかどうかで、費用は大きく変わります。
たとえば壁に断熱材を追加するだけでなく、サッシを高断熱窓に交換するとなると1箇所あたり数十万円。
ただしこれを省けば工事費は抑えられるものの、光熱費が上がり、住んでからのランニングコストで差が出ます。
性能向上リノベーションの費用感についてはこちら 。
→高断熱リフォームの費用と効果
使う素材
床を例にすると、一般的な合板フローリングなら1㎡あたり数千円。
これを無垢材にすると、1㎡で1〜2万円になることもあります。
素材の差は単なる「見た目」ではなく、空気の質感や耐久性に直結します。
水回りの位置
キッチンや浴室の場所を移動させると、配管工事が発生します。
「壁付けキッチンをアイランド型に変えたい」という希望はよくあります。
しかし、この場合、給排水管を延長する必要があり、工事費は一気に上がります。
また、ここで大切なのが、家の見えない部分の劣化や耐震性能です。
こちらも一緒にご覧ください。
京都ならではの費用増ポイント
京都でのリノベーションには、地域特有の事情があります。
細長い「うなぎの寝床」敷地では、工事車両が入れず資材を手運びするケースも多く、その分工期や人件費がかさみます。
また、町家をリノベーションする場合は「外観や骨格を残す」ことが求められます。
そのため、補強や仕上げに職人技が加わるため、費用は通常より高くなります。
さらに「再建築不可」の物件では、建て替えができない分リノベーションしか選択肢がなく、長期的に住めるよう性能向上を組み込む必要があります。
これも初期費用を押し上げる要因となります。
僕達は鰻の寝床のような形の物件や、小さい物件を専門にしています。
小さい家って実は高性能な住宅に最適で、メリットがたくさんあります。
メリットや他社との違いなどを載せているので、気になった方はぜひご覧ください。
見積もりの中身を読み解く
最後に、多くの人が見落としがちな「見積もりの読み方」について。
見積もりの金額だけを見ても、その根拠がわからなければ意味がありません。
例えば、
「仕様」とは「どの範囲を工事するか」。
「グレード」とは「どんな設備や素材を選ぶか」を指しています。
同じ「キッチン交換」でも、標準仕様のシステムキッチンなら80万円前後、ハイグレードモデルを選べば150万円以上になります。
つまり「仕様やグレードの違い」は、費用に直結する具体的な差なのです。
また「諸経費」や「仮設工事費」といった見積項目も注意が必要です。
これらが抜けている見積もりは、あとで追加請求が発生する可能性が高いのです。
まとめ|正しい理解が後悔を防ぐ
リノベーション費用は「高いか安いか」ではなく、どこに投資しているか で判断すべきものです。
- 相場を知ることで冷静に判断できる
- 費用を左右する5つの要因を理解する
- 京都特有の事情を見落とさない
- 見積もりの中身を比較できるようになる
この視点を持てば、「予算オーバーで後悔する」リスクを大きく減らせます。
リノベーション費用は「提示された金額」そのものではなく、中身の理解 がすべてです。
仕様やグレード、性能改修の有無を整理しないまま契約すれば、後から追加費用が膨らみ、暮らしの質も犠牲になります。
僕たちはすべての相談で 「工事範囲」「性能」「素材」をセットにした費用プラン を作成し、どこにいくらかかっているかを数字で見える化しています。
👉 もし今見積もりを手にして「高いのか安いのかわからない」と感じているなら、一度ご相談ください。
京都のリノベーション相場を基準にしながら、必要な投資と不要な費用を仕分け、納得できる計画をご提案します。