無垢材フローリングで後悔しないために。選ぶ前に知るべき3つの“思い違い”

木と素材

「無垢材にすれば快適になる」と思っていませんか?

「無垢フローリングに憧れてるんです」
「木の香りがして、空気もきれいになりそうで…」

そんな風に相談に来てくれる方の9割が、自然素材のポジティブなイメージを強く持っています。
でも、施工後に「思ってたのと違った」と後悔している人が意外と多いこと、知っていましたか?


実際にあった“後悔”の声

  • 「冬、意外と冷たくて素足で歩けない…」
  • 「思った以上に傷つく。ペットの爪でボロボロ」
  • 「シミや日焼けが気になる。掃除が面倒」

そのたびに僕は思います。
素材そのものが悪いのではなく、選ぶ前の“思い違い”が後悔の正体なんだと。


後悔を防ぐ3つの“思い違い”と、その処方箋


① 「無垢材=温かい」は誤解?

無垢材は断熱材ではありません。冷暖房や断熱が整っていなければ、フローリングが冷たく感じるのは当然です。

🪄 処方箋:床下断熱+全体の性能設計とセットで考える。


② 「自然素材=傷つかない」は幻想

杉やパインなど柔らかい無垢材は、椅子やペットの爪で簡単に傷がつきます。

🪄 処方箋:傷を“味”と受け入れられるか?それが判断基準。


③ 「無垢材=手がかからない」は現実と違う

オイル塗装仕上げの無垢材は、年に1度はメンテナンスが必要です。放っておくと黒ずんだりシミになったりします。

🪄 処方箋:表面を“使い込む前提”で、育てる床材と考える。


じゃあ、どう選べば後悔しないのか?

僕がいつもお客様にお伝えしているのは、

「無垢材を使いたい」ではなく、「どんな暮らしをしたいか?」を考えましょう

ということです。

✔ 小さな子どもがいて汚れが気になる?
✔ ペットが走り回る?
✔ スリッパ派?裸足派?
✔ 掃除やメンテナンスは楽しめる?

その「暮らしの性格」に無垢材が合っていれば、
たとえ多少の傷や色ムラがあっても、それは“後悔”にはなりません。


「自然素材にしたいけど…不安です」

もしあなたがいま、

  • 無垢材に興味はあるけど、自信がない
  • 施工会社から「おすすめされて」いるけどよく分からない
  • アレルギーやメンテナンスが心配

──そう感じているなら、素材の選び方を変えるだけで「後悔の芽」を先に摘めます。


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