木の家にしたいけど不安…素材選びの本音ガイド

木と素材

「木の家に憧れてるんです。でも、本当に快適なんでしょうか…?」

僕が相談を受ける中で、こうした声をいただくことは本当に多い。

SNSや雑誌で見るような、木のぬくもりに満ちた暮らし。

でもその一方で、お手入れの大変さや、冬の寒さ、経年変化に対する不安も確かにある。

今回はそんな“木の家にしたいけど迷っている”あなたに向けて、自然素材リノベの現場で感じた素材選びの本音をお伝えします。

「無垢材=正解」じゃない

僕は木が好きです。製材所で丸太を挽いてきた経験もあるし、杉や桧の魅力はよく知っています。

でも、だからこそ無垢材を“魔法の素材”のように扱ってはいけないと思っています。

無垢材は湿気を吸って伸びたり縮んだり、傷もつきやすい。

傷すら味だと楽しめる方にはピッタリですが、傷やすき間が許せない方にはストレスになることもあります。

■ 施主の声:滋賀県・H様ご夫婦

「最初は無垢材って高級で完璧なものだと思ってました。でも実際は、すき間や反りもあるんですね。最初は戸惑いましたが、今は“木が生きてる証”だと感じています」

木の家は、住み手の寛容さや愛情を育てる住まいなのかもしれません。

自然素材は“空気感”を変える。でも…

自然素材の家は、室内の空気が澄んでいます。これは間違いなく事実です。

珪藻土の壁、無垢の床、天然塗料の仕上げ。

こうした素材がもたらすやわらかい空気は、人工素材では出せない独特の心地よさがあります。

でも、素材の力だけで快適にはならない

気密が甘ければすき間風が入るし、断熱が不十分だと、せっかくの自然素材も“冷たい壁”になってしまう。

僕たちが大切にしていること

キノスミカでは、いつも断熱・気密をきちんと整えた上で素材を活かす設計をしています。

そして素材選びの段階で、“見た目”ではなく“暮らし”に合うかどうかを一緒に考えます。

例えば、

  • ペットがいる → 傷に強い素材を
  • 素足で過ごしたい → 柔らかい杉を
  • 手入れが苦手 → 濃色で味の出やすい木を

素材は暮らしのパートナー。憧れだけで選ばないことが、後悔しない第一歩です。

リノベでも、木の家は叶う

「木の家って新築じゃないと無理でしょ?」

そう思っている方にこそ伝えたい。

中古住宅でも、木の家は実現できます。

既存の構造に合わせて、空気と温熱環境を整え、無垢材を適所に使っていく。

それが僕たちの考える“深呼吸したくなるリノベ”です。

最後に:迷っているなら、触れてみて

無垢材は、使ってみないとわからないことが多い。

だから、まずはサンプルでも、実際に触って、感じてみてください

家は一生の買い物です。

後悔しないためには、“素材と向き合う時間”が必要なんです。

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