杉とオーク、選ぶならどっち?──リノベで無垢材を使うときの判断基準

木と素材

「杉とオーク、どっちがいいですか?」

無垢材の床を選ぶとき、この質問はとてもよく聞かれます。

でも僕は、こう答えるようにしています。基本的には国産材の無垢のフローリングを進めるようにしていますが、

「見た目ではなく、暮らし方で決めてください」と。

杉の魅力:やわらかさと温かさ

杉の魅力は、なんといってもやわらかくて温かい足触り

空気層をもつため、冬でもひんやりしにくく、素足で過ごす人にはとても快適。

木目もおだやかで、ナチュラルな雰囲気を好む方に選ばれやすい。

厚みを24㎜程度の無垢のフローリングにすれば、蓄熱帯としても機能する。

ただし、やわらかいぶん傷がつきやすいのは事実。

特にペットの爪やお子さんのおもちゃには注意が必要です。

オークの魅力:堅牢さと上質さ

一方でオークは、重厚感と耐久性が魅力の木材。

高級家具や洋風の建築にも多く使われてきました。

杉よりも固いため、キズがつきにくく、家具のへこみにも強い

経年変化で深みが出てくるのも、ファンが多い理由です。

暮らしに合った木を選ぶということ

僕が大切にしているのは、

「この木を使いたい」ではなく「この暮らしに合う木は?」という視点です。

  • 素足で過ごしたい → 杉
  • 傷が気になる・ペットと暮らす → オーク
  • ナチュラルに → 杉
  • 重厚に、落ち着いた雰囲気に → オーク

リノベーションでの素材選びは、新築よりも制約が多い分、

自分たちの暮らし方にしっかり向き合うチャンスだと思っています。

リノベでも、木の質感は活かせる

キノスミカでは、リノベーション物件でも、

床下の断熱をしっかり整えたうえで無垢材を選びます

そうすることで、無垢の良さが引き立ち、

床暖房に頼らなくても冬を気持ちよく過ごせる空間がつくれる。

古い家でも、木の力を活かせば、深呼吸したくなる家は必ずできる。

最後は“感覚”で決めてもいい

いろいろ比較しても、やっぱり最後は、

「この木、好きだな」と思えるかどうかが一番大事。

素材と向き合って、手触りを確かめて、「この床に寝転んでみたい」と思えたら、それが正解。

僕はそんな素材との出会いを、家づくりの中で大切にしてほしいと思っています。

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