空気清浄機に頼らない家のつくり方
花粉、ホコリ、PM2.5、ハウスダスト。
年中何かしらの空気汚染を感じて、空気清浄機が手放せないという方は多いと思います。
でも、空気清浄機に頼らなくても、“そもそも空気がきれいな家”はつくれるんです。
空気清浄機は「対処療法」
僕も昔は、空気清浄機を常時運転していました。
寝室・リビング・子ども部屋にそれぞれ1台ずつ。
でもそれは、根本的に空気の質が悪いから必要になっていたということに気づきました。
つまり空気清浄機は、悪くなった空気を“あとから処理する”対処療法だったわけです。
施主の声|大阪市・Uさんの体験談
「正直、半信半疑だったんですよね。今までずっと清浄機頼りだったので。
でもこの家に住んでから、あれ?全然喉がイガイガしないなって思って。
1ヶ月経って、気づいたら清浄機のコンセント抜いてました(笑)」
Uさんのお宅は、断熱・気密・空気の流れを再設計し、自然素材で仕上げた築25年の戸建て。
空気を「設計」することで、設備に頼らない快適さが生まれる好例です。
空気をきれいに保つ「3つの設計」
僕たちが実践している空気設計は、たった3つのポイントに集約されます:
- ① 換気が機能する空気の通り道
ただ換気扇をつけるのではなく、空気が巡回できる間取りと排気ポイントを設計。 - ② 調湿できる自然素材
杉、桧、珪藻土などの素材が、湿度と匂いを調整し、空気を浄化。 - ③ 隙間のない断熱と気密
外気の流入を抑え、室内の空気が安定。ホコリや花粉の侵入を防ぐ。
この3つが揃えば、空気清浄機は「いらなくなる」家が完成します。
空気は、素材と設計のかけ算でつくる
自然素材の壁や床は、空気中の微粒子をキャッチし、湿気や匂いをコントロールします。
でも、断熱・気密が甘いと、外の花粉や排ガスが入ってしまい、意味がなくなってしまう。
だから僕たちは、素材の良さが100%活きる設計を意識しています。
たとえば:
- 玄関横に風除室を設けて外気の侵入を減らす
- 給気口に花粉フィルターをつけて計画的に空気を取り込む
- 寝室は静かな空気が滞留するような間仕切りの工夫
これは、機械ではできない設計の技なんです。
リノベーションでも実現できるの?
できます。
むしろ、空気が悪くなってしまった既存住宅こそ、空気の設計で暮らしを改善できるチャンスです。
僕たちは、築20年以上の中古住宅やマンションでも、空気の流れと断熱を整え、空気清浄機に頼らない暮らしを実現しています。
最後に|深呼吸は「設計」できる
「家に帰ったら、ほっとする」
その理由のひとつは、きっと「空気が気持ちいい」から。
空気清浄機は便利です。けれどそれは、空気の質を“後から整える”ツール。
僕たちは、そもそも空気が汚れにくい家=深呼吸できる家を設計でつくっていきます。
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