無垢材と暮らすための小さな習慣
「無垢の床って憧れるけど、お手入れが大変そう…」
そう感じている方、きっと多いと思います。
たしかに、無垢材には塩ビフロアや複合フローリングのような“メンテナンスフリー”さはありません。
でも僕は、それが逆に「無垢材の魅力」だと考えています。
“手がかかる”のではなく、“手をかけたくなる素材”。
今日は、僕自身が日々大切にしている「無垢材と心地よく暮らすための小さな習慣」をご紹介します。
1|裸足で感じることで、素材との距離が近くなる
無垢の床のいちばんの魅力は、なんといっても“素足の心地よさ”。
木目の凹凸、体温になじむ温度、少し軋む音──
これらすべてが「今ここに生きている木と暮らしている」という感覚につながっていく。
足裏で感じることで、自然と「汚れてきたな」「乾燥してきたな」という変化にも気づけるんです。
2|水拭きではなく、乾拭きが基本
掃除のとき、多くの人が無意識に雑巾で水拭きをしてしまいがちですが、
無垢材に水分は大敵です。
基本は柔らかい布での乾拭き、もしくは硬く絞った雑巾を軽く滑らせる程度。
どうしても汚れが気になる部分は、専用のクリーナーや、固く絞った布で“部分的に”対処します。
毎日の掃除はむしろ、掃除機一本。
頑張る必要はありません。手をかける量ではなく、質が大切なんです。
3|年に一度のオイルメンテナンス
僕は、年に1回、オイルメンテナンスを推奨しています。
使うのは、自然素材系の植物オイル。
ウエスで少しずつ塗り広げながら、床と対話するようにメンテナンスをする時間は、
まるで“木とのコミュニケーション”のようなひとときです。
傷も、シミも、日焼けも。
すべてが「一緒に過ごした時間の証」であり、愛着になっていく。
4|自然素材には“人間のリズム”が合う
無垢材と暮らしていると、自然と生活のリズムが丁寧になります。
“モノに合わせて暮らす”のではなく、“モノと共に暮らす”という感覚。
床が傷つくから丁寧に歩く。
日差しが入りすぎるから、すだれで光を和らげる。
そんなふうに、自然のリズムに合わせて暮らしを調整していくことが、
「整った空間」の原点だと僕は思っています。
5|“手間がかかる”は“心が整う”に変わる
たしかに、無垢材は塩ビ素材のようにはいきません。
でも、だからこそ暮らしが整っていく。
床に触れること、掃除すること、手入れすること──
すべての行動が「自分の暮らしを整えている感覚」に繋がっていく。
これは、ただの素材ではできない体験です。
まとめ|木は、暮らしに寄り添う相棒
無垢材は、自然とともに生きるパートナーのような存在です。
完璧じゃないけれど、時間とともに育ち、変化し、味わいを深めていく。
だから僕は、家をつくるときにも、リノベするときにも、
必ず「無垢材である意味」を丁寧に伝えるようにしています。
手をかけた分だけ、暮らしが整っていく。
それが、無垢材と暮らす醍醐味です。
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