朝起きて、一番に深呼吸したとき。
「あ、この空気、気持ちいい」
そんなふうに感じられる朝があると、それだけでその日一日がうまくいきそうな気がしませんか?
僕は毎朝、窓を開けて、深呼吸をすることから1日を始めます。
そして、そこで感じる“空気の質”こそが、暮らしの整い方を教えてくれると信じています。
今回は、僕自身の実体験と、自然素材リノベーションの視点から 「朝の空気と暮らしを整えるためにできること」をお話しします。
1|空気の質は、暮らしの“質感”を決める
多くの人は「空気の質」と聞いてもピンとこないかもしれません。
でも、空気には確かに“感触”があります。
・ホテルのように無機質で乾燥した空気 ・古民家のように湿気を含んだ重たい空気 ・森林浴のように清涼で湿度がちょうどいい空気
この空気の違いは、室内環境によって明確に変わります。
そして、僕たちが目指しているのは、
「自然の中にいるような空気」を室内で再現することです。
2|自然素材が“空気を整える”理由
杉の無垢フローリング、珪藻土の塗り壁、和紙の天井。
これらは、見た目のやさしさ以上に、
“湿度と臭いのコントロール”に長けた素材です。
特に朝の時間帯、寝ている間にこもった二酸化炭素や湿気が充満している中で、
自然素材の壁や床がしっかりと湿気を吸ってくれる。
これが、朝起きたときに「重たくない空気」を感じる理由なんです。
3|僕の“朝の整え習慣”
家づくりの話をしながら、僕自身の暮らしを整える習慣も少し紹介します。
- 朝起きたら、まず窓を開ける
- グリーンに霧吹きで水を与える
- 珈琲を淹れながら一息つく
- 朝の光で、無垢材の表情を眺める
たったそれだけのことですが、
「暮らしに気持ちを添える行為」が、僕の設計にも反映されていきます。
空気が整っている家では、こうした些細な習慣が“自然としたくなる”。
それが、自然素材と暮らす最大の醍醐味だと思っています。
4|朝に空気を整える“仕掛け”を家に
僕たちの家づくりでは、「朝の空気設計」を重視しています。
具体的には:
- 南東の窓から朝日が差し込むような間取り
- 給気・排気の流れを活かした換気設計
- 寝室からリビングまで空気が流れる通り道を確保
これだけで、朝の気持ちよさが劇的に変わります。
家は、朝にいちばん力を発揮する。
そんな視点で、設計するようにしています。
5|自然素材の“香り”が空気を変える
無垢材の香り、珪藻土の粉っぽさ、畳の匂い。
これらは、化学的に人工的につくられた芳香ではありません。
でも、その空間にいるだけで「落ち着く」空気をつくってくれる。
香りは感情と深く結びついているからこそ、 朝に自然の香りを感じるだけで、1日のスタートがやさしくなる。
僕は、家を設計するときに「嗅覚」もひとつの設計項目と捉えています。
まとめ|朝を整えることは、暮らしを整えること
自然素材は、豪華さやインテリア性だけのためにあるのではなく、
暮らしのリズムを整える“空気の仕掛け”でもあります。
朝、起きて、深呼吸して。
「あ、この空気好きだな」と思える。
そんな暮らしが、1日を前向きにしてくれて。
その積み重ねが、心地よい人生へとつながっていく。
だから僕はこれからも、
「朝が好きになる家」を、自然素材とともにつくっていきたいと思います。
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