- 朝、なんとなく体がだるい?——その原因、カビかもしれません
- なぜ、家にカビが生まれるのか?——新築でもカビる“3つの条件”
- カビを防ぐ家のしくみとは?——断熱・気密・通気がそろってこそ意味がある
- カビを生まないための3つの基本——掃除や除湿器より、空気の設計が効く
- ✅プロが考える「3つのカビ対策」は、暮らしにも応用できる
- 「暮らしの中にも、設計はある」
- 今日から始める、カビを遠ざける暮らし——設計ができなくても“空気”は変えられる
- ✅すぐできる!空気を変える5つの習慣
- ✅空気が変わると、暮らしが変わる
- ✅「設計の力」は、暮らしにも宿る
- 空気が澄んでいる家には、カビは生まれない——その暮らしを、あなたにも
- ✅その一歩を、もっと確かなものにするために
- 🛠 こんなご相談、よくあります
- 📩気軽にできる3つのステップ
- 🌿空気が変われば、家族が変わる
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朝、なんとなく体がだるい?——その原因、カビかもしれません
「カビ 家 健康被害」|知らないうちにカビが体に影響する理由
「なんか、朝から体がだるい」
「子どもが最近よく咳き込む」
「洗濯物がなんとなく臭う気がする」
そんな日常の“ちょっとした不調”。
実はそれ、カビが関係しているかもしれません。
目には見えなくても、
空気の中には“見えない敵”がいることがあります。
その正体のひとつが、空気中のカビの胞子。
実際にこんなご家族がいらっしゃいました。
築30年の中古戸建にお住まいだった京都市のI様。
「正直、前の家では“どこかカビ臭い”のが当たり前でした」
と話されます。
でも、リノベーション後、こうおっしゃってくださいました。
「子どもの咳がぴたっと止まって、空気が変わったのがわかりました」
カビは、家の中の「湿気」「温度」「空気の流れ」がそろったときに発生します。
つまり、新築かどうかに関係なく、空気がよどんでいればどんな家にも生まれるんです。
さらに怖いのは、
✅ カビの胞子を吸い込むことでアレルギー症状が出る
✅ 喘息や肌荒れ、免疫力の低下にもつながる
といった**“知らないうちに体をむしばむ”リスク**があること。
それでも、多くの人がその存在に気づかず、
「体調が悪いのは年のせいかな」
「家が古いから仕方ないか」と、あきらめてしまうのです。
でも本当は、
“空気の質”を少し意識するだけで、体調も家も、大きく変えられる。
だからこそ僕たちは、カビを「掃除や除菌でなんとかする」のではなく、
“発生させない家”をつくることを大切にしています。
ここだけの話、僕の家も結露やカビとの戦いでした。朝起きると窓下はドボドボ・・・。
「カビ 健康 被害 子ども」|子どもの咳やアレルギーとカビの関係
子どもが夜中に咳をする。
朝起きたら、鼻水が止まらない。
病院に行っても「風邪じゃないですね」と言われる。
そんなときは、「家の空気」が原因かもしれません。
特に、カビが多い家では、
・気管支が弱くなる
・鼻炎が慢性化する
・集中力が下がる
といった影響が、知らないうちに子どもに出ていることも。
「空気は目に見えない」
だからこそ、空気を“疑う”ことが、家族の健康を守る第一歩になります。
なぜ、家にカビが生まれるのか?——新築でもカビる“3つの条件”
「カビ 家 原因 湿気」|カビが発生する3つの条件とは?
カビが生えるのは、「古い家」だからじゃありません。
実は、新築でもマンションでも、条件さえそろえば簡単にカビは生まれます。
では、どんな条件でカビが育つのでしょう?
✅カビが好む“3つのセット”
① 湿気が多いこと
お風呂あがりの脱衣所、加湿器の前、結露ができた窓。
湿気がある場所は、カビにとってのごちそうです。
② あたたかいこと
気温が20~30℃くらいになると、カビは一気に元気になります。
特に夏や梅雨の季節、室内がモワッとしているときは要注意です。
③ 空気が動かないこと
家具の裏や押し入れの奥、北側の壁。
空気がこもって動かない場所では、湿気が逃げず、カビの楽園になります。
この3つが重なると、カビはあっという間に広がっていきます。
逆に言えば、この“セット”を崩すだけで、カビはぐっと発生しにくくなるのです。
「カビ 新築でも 生える」|断熱住宅でも安心できない理由
最近の住宅は、断熱性能が高くてあったかい。
それはとてもいいことです。
でも、気密性が高い=空気がこもりやすいという一面もあるんです。
たとえば、暖房で室内の温度が上がると、
壁の中と外の気温差が大きくなります。
その結果、壁の中で「結露」が発生し、
見えないところにカビが広がることもあります。
つまり、断熱が良くても、空気が動かないと意味がない。
これは、僕たちが数多くの住宅を見てきた中で、
**“気密性が高い家ほど、カビが出やすい”**という実例から得た実感です。
カビの原因は、湿気 × 温度 × 空気の停滞。
それは“古い家”だけの話じゃありません。
「自然素材でも、カビは生えます」——だから“空気の流れ”が必要なんです
「うちは自然素材だから、カビの心配はない」
そんなふうに思っていませんか?
確かに、**無垢の木や珪藻土などには、湿度を調整する力(=調湿性)**があります。
でも、それはあくまで“素材のポテンシャル”にすぎません。
空気がこもっていては、いくら自然素材を使っていても、
結露ができ、カビは普通に生えます。
たとえば、押し入れの奥。
たとえば、北側の部屋。
そこに空気の流れがなければ、素材の力は発揮されません。
実際に、自然素材の家であっても、
「床下がカビだらけだった」
「調湿性のある壁が、逆に湿気を吸いすぎてカビを呼んでいた」
そんな事例を、僕たちは何度も見てきました。
だからこそ僕たちは、“素材の選定”より先に、“空気の設計”を重視しています。
大切なのは、
✅ 風が通る構造になっているか
✅ 湿気が抜けるルートがあるか
✅ 「気密・断熱」と「通気」のバランスが取れているか
自然素材を使うなら、
「空気が巡る設計」とセットでなければ意味がない。
この視点を持てるかどうかが、
“ただの素材主義”と、“本当に快適な家”の違いなのです。
カビを防ぐ家のしくみとは?——断熱・気密・通気がそろってこそ意味がある
「カビ 家 構造 対策」|見えない空気の設計が、家のカビを防ぐ鍵になる
「じゃあ、どうすればカビは防げるの?」
その答えは、空気が動く家を設計すること。
素材だけでは防げないカビを、構造から寄せつけないための考え方があります。
実例:京都市・I様邸のケース
築30年の中古戸建をリノベーションしたI様。
入居前、押し入れの奥や北側の壁に、黒いシミのようなカビが広がっていました。
目に見えないところで湿気がこもり、結露が発生していたのです。
そこで僕たちが行ったのは、以下の3つの再設計でした:
① 断熱をやり直す
壁の内側に断熱材を追加。外気との温度差をなくし、**“壁の中で結露しない環境”**をつくります。
② 気密を整える
サッシ周りのすき間を丁寧に処理。空気が逃げない家は暖かさも保ち、冷たい外気の侵入を防ぎます。
③ 空気の通り道をつくる
収納の奥や階段下、洗面所など「空気が止まりがちな場所」に排気のルートを設計。
空気が入って、抜けていく構造を意識しました。
その結果、
「前の家では“カビ臭い”のが当たり前だったのに、今は空気が澄んでる感じがする」
と、I様ご家族が話してくださるようになりました。
「気密 断熱 カビ防止」|高気密・高断熱だけでは防げない理由
よくある誤解に、
「高断熱・高気密だから安心」
というものがあります。
でも、断熱・気密だけでは**“空気の出口”がない”**んです。
空気が滞れば、湿気は逃げずに残ります。
結果として、断熱性能が高い家ほど、カビが奥で広がるケースもあるのです。
大切なのは、
✅ 空気が入って、ちゃんと抜けていくこと
✅ 湿気がこもらず、温度差が生まれにくいこと
✅ 素材の調湿力が活かせるような空気の巡り
つまり、カビを防ぐ家とは、
「断熱・気密・通気」がバランスよく機能している構造なのです。
カビを生まないための3つの基本——掃除や除湿器より、空気の設計が効く
「カビ 住宅 対策 方法」|設計できなくてもできる、空気の整え方
「本当はリノベしたい。でも今すぐは難しい」
「家のつくりを変えるなんて、うちにはハードルが高い」
そう感じている方も多いと思います。
でも大丈夫。
設計だけが、カビを防ぐ方法じゃありません。
もちろん、カビを根本から防ぐには「空気が動く家」の設計が理想です。
ただ、それと同じ考え方を、今の暮らしにも応用することができます。
✅プロが考える「3つのカビ対策」は、暮らしにも応用できる
① 結露を防ぐ|断熱・気密 → カーテンや窓まわりを見直す
カビの一番の原因は、結露。
断熱と気密で防ぐのが理想ですが、
暮らしの中では「厚手のカーテン」「冷気が入りやすい窓をふさぐ」
といった方法でも、効果があります。
さらに冬は、暖房の温度を急に上げない・湿度を調整することで、結露を防ぎやすくなります。
② 空気を巡らせる|通気設計 → サーキュレーターや扉の開放
プロが設計でやるのは「空気の入口と出口をつくる」こと。
でもそれは、家具の配置やサーキュレーターの使い方でも再現できます。
たとえば:
- 押し入れの扉を朝だけ10分開けておく
- サーキュレーターで壁や窓に風を当てる
- クローゼットの中に小さな除湿材+隙間をつくる
空気を「とどめない」。
これがカビを防ぐ一番の考え方です。
③ 湿度を調整する|自然素材 → 小さな工夫でもOK
プロは、杉の無垢床や珪藻土の壁などを使って空気を整えます。
でも暮らしの中では、
- 炭を使った脱臭・調湿グッズ
- 天然素材のバスマットやラグ
- 水を吸いやすい収納アイテム
など、小さな“自然素材”を取り入れることでも、空気の質は変わります。
「暮らしの中にも、設計はある」
たしかに、設計をゼロから変えるのは簡単ではありません。
でも、考え方は今日から取り入れられる。
カビを防ぐ家とは、
空気の質を、毎日の選択で変えていく家なんです。
今日から始める、カビを遠ざける暮らし——設計ができなくても“空気”は変えられる
「カビ 対策 家庭で できること」|サーキュレーター1台で変わる、空気の質
「リノベはまだ先」
「家を建て直すのは難しい」
そう思っている方にも、はっきりとお伝えしたいことがあります。
空気の流れは、今すぐ・お金をかけずに変えられます。
しかも、それがカビ対策に効果的なんです。
✅すぐできる!空気を変える5つの習慣
① サーキュレーターを「壁」に向けて回す
空気がよどむ場所——たとえば北側の壁や押し入れの奥。
そこに風を当てるだけで、湿気はぐっと減ります。
エアコンの対角に置くだけでも、空気の循環が改善されます。
② 家具を5cmだけ壁から離す
タンスや本棚を壁にぴったりつけていませんか?
その裏には空気が流れず、湿気がこもります。
ほんの少しだけでも、壁とのすき間をつくるだけで、カビのリスクは大きく下がります。
③ 押し入れ・クローゼットの扉を「朝10分」開ける
収納は湿気がたまりやすい場所。
朝の換気と一緒に扉を開けておくだけで、空気が入れ替わり、カビを防げます。
④ 洗濯物は「壁際を避けて」干す
部屋干しするとき、つい壁際に寄せていませんか?
でもそこは湿気がこもりやすいゾーン。
部屋の中央に干すだけでも、空気の通りが違ってきます。
⑤ 換気扇は“止めずに回す”
「電気代がもったいないから…」と止めている換気扇。
でも、24時間換気の目的は“湿気を出すこと”。
電気代は1日数円。
そのわずかなコストで、家の空気は驚くほど変わります。
✅空気が変わると、暮らしが変わる
I様のご家庭では、
子どもの咳がぴたっと止まり、
「空気が澄んでいるって、こういうことなんだ」と実感されたそうです。
それは、家全体を改修したからだけではなく、
**“空気を意識して暮らす”**という視点が加わったからこそ。
✅「設計の力」は、暮らしにも宿る
リノベや新築ができなくても、
空気は、今日からあなたの手で変えられます。
次章では、そんな“空気設計”を、もっと本質的に実現したいと感じた方へ向けて、
実例とともに「一歩先」の行動をご提案します。
空気が澄んでいる家には、カビは生まれない——その暮らしを、あなたにも
「カビが出ない家づくり」|自然で気持ちのいい“空気の設計”を体験してみませんか?
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
きっとあなたは今、
「空気って、こんなに大事なんだ」
「うちでもできることから、やってみようかな」
そんなふうに感じてくださっているのではないでしょうか。
✅その一歩を、もっと確かなものにするために
カビを防ぐ方法は、除湿器やスプレーだけじゃありません。
「空気を設計する」という視点があれば、家の中は大きく変わります。
僕たちが提案しているのは、
✅ 空気がよどまない間取り
✅ 結露を生まない断熱と気密
✅ 湿度をコントロールする自然素材
これらを、**住む人に合わせて組み合わせる“空気設計”**です。
🛠 こんなご相談、よくあります
- 押し入れのカビをどうにかしたい
- 子どもの咳が気になるけど、原因がわからない
- 中古住宅やマンションで、空気を改善できるのか知りたい
- 自然素材でつくったけど、湿気が多くて困っている
📩気軽にできる3つのステップ
▶ 「相談だけ」でもOK
→ 無料相談フォームから、現状のご相談だけでも受け付けています。
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こちらの記事は多くの方に読まれてます↓ぜひ参考にしてください。
🌿空気が変われば、家族が変わる
僕自身、空気の設計に出会う前は、
「カビは仕方ない」とあきらめていました。
でも今は、自信を持ってこう言えます。
空気は、つくれる。
そしてその空気は、家族の未来を変えてくれる。
その第一歩を、今日ここから、踏み出してみてください。
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