木の家に住みたいあなたへ
無垢の木に包まれる家──
その香り、肌ざわり、自然な温もりに憧れる人は多いはずです。
「深呼吸したくなるような暮らしがしたい」
そんな願いを、僕も心から理解しています。
でも、だからこそ本気で伝えたい。
無垢材は、決して夢だけで選ぶものじゃない。
無垢材には、素晴らしさとともに、
しっかり向き合うべき「リアルな一面」があります。
「木の素材に宿る“設計思想”について →
木と暮らすリノベーション」
無垢材に惹かれる理由
まず、無垢材には本当にたくさんの魅力があります。
- 木の香りがもたらす癒し
- 手に伝わる柔らかく温かな肌ざわり
- 季節によって変わる表情と空気感
- 時間と共に深まる経年変化の味わい
無垢材の家に暮らすことは、
ただ「住む」だけではなく、
自然の中で生きる感覚を日々感じられる暮らしです。
この感覚に、僕自身も惹かれて、
気づけば木の世界にどっぷりと浸かる人生を歩んできました。
無垢材に潜む「リアルな現実」
しかし、木は生きています。
無垢材には、こうしたリアルな一面もあります。
- 湿気を吸えば膨張し、乾燥すれば収縮する
- 傷やシミがつきやすい
- 手入れを怠ると、美しさが損なわれる
- 断熱・気密が甘いと、冬は底冷えしてしまう
そして、木の調湿作用も、
万能ではありません。
表面に水分が引っ付くという現象にすぎない。
過信はできないのです。
僕は製材所で、
毎日木と向き合い、汗をかきながら丸太を挽いてきました。
木が持つ力強さと、繊細さと、
どう付き合うべきかを、
肌で、手で、心で学んできました。
だからこそ、
「ただ無垢材を使えばいい」という考えには、強く疑問を持っています。
家の空気は見えないけれど、暮らしを変える~室内空気質と無垢材の関係~についてはこちらから
それでも、無垢材を選びたくなる理由
それでも、僕は無垢材を愛しています。
誰よりも。
手間がかかるからこそ、
愛着が湧く。
季節とともに表情を変える床を見ながら、
家族との時間を重ねる喜び。
小さな傷一つひとつが、
その家で生きた証になる。
無垢材の家には、
「暮らしの歴史を受け止める力」がある。
それは、新建材では絶対に手に入らない、
かけがえのない豊かさだと僕は信じています。
キノスミカが大切にしている無垢材との付き合い方
キノスミカでは、
無垢材を単なる「自然素材」として扱いません。
- 断熱・気密をしっかり設計し、無垢材の心地よさを支える
- 室内空気質まで配慮し、呼吸する暮らしを整える
- 木材の乾燥や選定に徹底的にこだわる
- メンテナンス方法も暮らしに合わせて提案する
木の「生きている個性」を受け止めながら、
それを住まい手の人生に寄り添わせていく。
それが、
深呼吸したくなる家、キノスミカの考え方です。
まとめ
無垢材は、夢を見せてくれる素材です。
でも、幻想では暮らせない。
手間も、難しさも、全部引き受ける覚悟が必要。
その先に、
自然と共に生きる、本当の豊かさが待っています。
キノスミカは、
あなたと一緒に、
木と生きる暮らしを、本気で育てていきたいと思っています。
無垢材とともに生きる家を、あなた自身の手で育てていきませんか?
僕たちキノスミカが、全力でサポートします。
🌿 ご相談はお気軽にどうぞ
キノスミカでは、
「古い木の家を、快適に住み継ぎたい」
「断熱や空気の質を整えて、もっと暮らしやすくしたい」
そんなお声に、丁寧に向き合っています。
※現地調査やリモート相談も可能です。