2025-05

はじめに

“なぜ”を語れない設計が現場を壊す|空気を整える家の条件

第1章|慣習だけが残った現場に、僕は違和感しかなかった「大丈夫っしょ」「前もこれでやったから」「これでやってます、いつも」──サウナの現場で耳にしたこの言葉たちに、僕はゾッとした。誰も図面を読み解こうとしていない。誰も“なぜここに給気がある...
はじめに

サウナに学ぶ家づくり|空気を設計するという発想

第1章|“何もわかっていない現場”に足を踏み入れたとき、僕は思った。サウナの設計監修を頼まれたとき、正直「面倒だな」と感じた。興味がなかったわけじゃない。けど、それ以上にすぐ気づいたんです。「あ、誰も“どういう構造体にすべきか”を理解してな...
中古リノベーションを考える

底冷え・結露・カビ…|京都の家に潜む“空気の罠”

なぜ京都の家づくりに“空気の設計”が必要なのか僕が「断熱・気密・換気は、セットで考えましょう」と話すと、「京都でもそこまでやる必要あるんですか?」って聞かれることがよくあります。でも、こう答えています。「むしろ京都だからこそ、空気の設計が必...
中古リノベーションを考える

なぜ京都の家は匂いがこもる?換気設計で変わる暮らしの質

第1章|“動かない空気”が、住まいを重たくする「なんかこの家、空気が重い」これは、お施主さんの言葉です。温度でも湿度でもなく、“なんとなく感じる空気の重たさ”。これって、実はかなり多くのリノベ済み住宅に起きている現象なんです。「換気はしてる...
未分類

断熱リフォームに気密は必要?|京都の家で寒さを防ぐ鍵とは?

第1章|断熱リフォームで行う気密は寒冷地だけの話じゃない「気密って、北海道とかの話でしょ?」そんなふうに言われることが、現場でもよくあります。でも、僕の答えはいつも同じです。「いや、むしろ京都こそ気密が大事なんです」たしかに、京都は雪国じゃ...
中古リノベーションを考える

京都の断熱リフォームはなぜ失敗する?リフォーム5つの盲点とは?

第1章|京都の家が寒い本当の理由──断熱リフォームで失敗しないために、まず“寒さの正体”を知っておこう「断熱リフォームをしたのに寒いままだった」「せっかく費用をかけたのに、失敗だったかもしれない」──そんな声を、僕たちは毎年冬に耳にします。...
ちょっとした暮らしの工夫

京都の町家リノベベーションで大切な4つの軸とは?

はじめに:性能だけでは測れない「京都の暮らしやすさ」「冬は底冷え、夏は蒸し暑い」──これは、京都に暮らす人なら誰もが感じている体感的な不満かもしれません。さらに町家や古い木造住宅が多い地域では、「断熱が弱い」「耐震が不安」「空気が重たい」と...
中古リノベーションを考える

断熱リフォームより“空気リノベ”だった|結露・カビに悩む京都の家の処方箋

第1章|朝、目覚めたときの“空気の重さ”。それは断熱だけの問題ではありませんでした京都の梅雨が近づくと、朝の空気に違和感を覚えることが増えてきます。空気がまとわりつくように重く、サッシの下にはうっすらと水滴が浮かび、洗濯物は前日のまま。「ま...
中古リノベーションを考える

京都の町家は地震に弱い?壊さず補強する耐震リノベーションの方法とは?

京都の町家や古民家は本当に危ないの?|耐震補強の誤解と本質「京都の町家って地震に弱いって聞いたけど、本当に大丈夫?」「古民家って補強できるの?」──そんな不安を持つ方は少なくありません。たしかに、築年数の古い木造住宅には、耐震的に課題がある...
中古リノベーションを考える

自然素材の家がエコではありません。京都でつくる本物のエコハウス

「エコなのに快適じゃない家」に、あなたも悩んでいませんか?❶ 「エコハウスって快適ですよね?」に潜む誤解最近、「エコハウスって快適ですよね?」と聞かれることが増えました。省エネ、断熱性能、太陽光発電、高気密──。どれも良さそうに思えるし、実...